2024年4月は、坂戸市・日高市で大きな選挙があり、

また、衆議院補欠選挙では例年になく話題性が高い選挙となりました。

 

坂戸市議会選挙では、我が党(立憲民主党)が1・2フィニッシュとなり、

日高市議会補欠選挙では、わずか27票の僅差で競り勝ちました。

 

その後の衆院3連勝なので、立憲民主党は形だけは大勝利となりました。

 

 

今の立憲民主党の政敵はどの政党なのでしょうか?

 

自民党ではありません。

 

日本維新の会なんです。

 

次回の衆議院選挙・参議院選挙も含めて、日本維新の会を仮想敵としなければいけないのです。

 

理由は3つあります。

 

まず、馬場代表が、「立憲民主党では日本はよくならない」といっているからです。

 

 
自民党には幅広い声がありますので、自民党を批判するとマイナス要因も出ますが、
維新の会を応援する人は、ほぼ反立憲なので叩いてもマイナスはありません。
 
次に圧倒的な資金不足です。
 
私は、2022年7月に行われた参議院議員選挙において、日本維新の会から
全国比例で立候補した石井苗子事務所の選対本部のメンバーでした。
 
日本維新の会から居住期間(3カ月)不足の議員が多く出ているように、
 
 
落下傘候補の短期集中の空中戦が中心なんです。
 
若い候補者に維新の現役がひとりも居ない選挙区の一等地に事務所を構えて、
ダイレクトメール(封書が中心)で行います。
 
ダイレクトメールは、チラシ配布よりも確実性がありますが、
一通あたりのコストが高いので、短期戦でないと資金がもちません。
 
統一地方選挙後の6月に解散総選挙に焦点を合わせて、大量に新人候補を
立てているだけに相当苦しそうです。
 
また、現役議員に歳費から選挙区以外の場所に2割程度寄付するとか、
空中戦に必要なリップサービスはしていますが、
日々支出がかさむ議員活動の中で、政治活動に歳費が使えない、
政務活動費や文通費に厳格な対応を求められるため、
維新の議員は自由な政治活動に制限が出てしまいます。
 
なので、議員が補欠選挙などで応援に行くと資金不足になるため、
議員同士の連携が取れないのです。
 
統一地方選挙では、全議員がほぼ自力で闘うのに対して、
中間選挙では応援議員の数で、勝負が決まります。
 
3つ目は、立憲共産党とい言う言葉に慣れてきました。
 

 

 

2021年の衆議院選挙で、前評判では立憲民主党躍進のはずでしたが、

麻生副総理の「立憲共産党」発言で、失速し枝野代表が辞任に追い込まれました。

 

しかし、分析の結果では(確か朝日新聞)、立憲民主党・共産党が推していた

「ジェンダー問題」はほとんど有権者の争点にはあがらず、

「消費税減税」においても共産党支持者も含め半数以上が10%維持が望ましい

という結果でした。

逆に争点は、外交・防衛問題が関心度が高く、防衛費増強の自民・維新・国民の

3党に支持が集まりました。

 

次回の選挙において、自滅している自民党を叩いても、メリットは少なく

維新は保守党や参政党とカニバリーゼーション(共食い)の関係にあります。

 

この層は、自民党の岩盤保守層と食い合いますので、

とにかく「格差を是正します」「平等な社会をつくります」「防衛費増額ではなく外交で平和」

「消費税は税額控除で還付します」などの「まっとうな政策」

を訴え続けることだと思います。

 

ジャイアント馬場の全日本プロレスが全盛期のころ、お金の無いアントニオ猪木の新日本プロレスは、

アメリカの3流プロレスラー スタンハンセンにわざとウエスタンラリア―トでKOを

食らい、1流レスラーに育て上げました。

 

その後、外国人と日本人の対戦が当たり前の時代に、藤波辰爾(正規軍)VS長州力(維新軍)

という日本人同士のストロングスタイルという新しい戦略を生み出しました。

 

日本プロレスの中にも多くの全日本プロレスファンがいたので、あえて全日本(自民党)を相手にせず、

日本プロレスのなかで反勢力を創り上げました。

 

日本維新の会は、立憲民主党のように組織を使った地上戦ができません。

なので、逆風が吹くと思った以上にダメージを受けます。

 

ただ、発信力はありますのでお互い切磋琢磨して、政権交代を実現したいですね。