パーティー券裏金問題ですが、なんとなくずるずる行って、
1月の通常国会まで、起訴とかはなさそうですね(根拠はありません)。
政治家の逮捕とかよりも、安倍派と二階派のイメージダウンを狙うのが
本心なのではないのでしょうか?
この2大派閥の共通点はカジノ賛成派なので、このへんが絡んでいるのかも知れません。
地味っぽい岸田派である宏池会は実は、政策的に大きく日本を変えている派閥なんです。
最初は池田隼人政権の「所得倍増論」ですね。
これで、日本の高度経済成長に導きました。
でも、「貧乏人は麦を食え!!」と批判も浴びましたが、
実際には貧乏人も米食ってたので、贅沢は敵ではないという考え方
だったのかもしれません。
次に宮沢喜一政権ですが、「資産倍増論」ですね。
宮澤政権はバブル崩壊後の1991年に誕生するのですが、
その時の東京証券取引所の時価総額が420兆円くらいと
ピーク時から2/3程度になっていました。
このときに、宮澤総理は赤字国債の発行や日銀特融などの
積極財政を採ろうとしましたが、何故か土建屋の橋本派に
反対されて、緊縮財政路線をせざるっを得ませんでした。
この時の日本は、三重野日銀総裁のバブル潰しが支持されていたのも
不幸だったと思います。
そのあと、小渕・森政権で大蔵大臣・財務大臣になり、積極財政に転換させますが、
訳の分からない小泉政権で、超緊縮財政を選択したために失われた30年となったしまいました。
下のグラフを参考にしていただきたいのですが、経済運営に対して消費税などの
増税は中立要因なんです。
それよりも、金融引き締めによる円高路線が経済を停滞させます。
日銀のプロパー総裁は、インフレファイター政策を採りますので、
基本的には円高政策を採択します。
日本で不幸だったことは、三重野・速水・福井・白川と日銀プロパーが
総裁として続いてしまったことです。
財務省出身の黒田総裁は基本的には円を110円程度に安定させることを
ベースにしていましいた。
結果として、東証時価総額は10年で倍になりました。
日経平均株価は単純平均なので恣意性はありますが、
バブル崩壊以前の水準に戻すことができました。
では、日本は今後も円安が続き物価上昇が続くのでしょうか?
基本的には、インフレは3年で解消すると言われています。
来年はアメリカの大統領選挙がありますので、
2025年から米国金利は低下する傾向があります。
ただ、基本的にゼロ金利政策は採らないと思いますので、
アメリカの金利が2.5%程度に落ち着いて、
ドル円相場は2024年に125円程度で落ち着くのではないのでしょうか。
理由は分りませんが、一国の株式時価総額とGDPはほぼ同じ額になる
と言われています。
そうすると、日本のGDPは本来はもう少し高くても良さそうです。
逆に2000年代に国債を大量発行して、日本株を政府が買い続けていれば、
相当な運用利回りがあったはずです。
米国では、株式や投資信託の金融資産に占める割合が50%なのに対して、
日本では15%程度にしか過ぎません。
逆に米国では預貯金が11%程度に対して、日本では50%を超えています。
立憲民主党では、賃上げを一番の課題としていますが、高齢化が進む中
時給1,000円で高齢者を雇う企業はありません。
逆に高齢者の金融資産は全体の75%を占めています。
そのほとんどを運用せずに預貯金にしています。
1,200兆円ほど高齢者の金融資産があると言われていますが、
3%で運用すれば、36兆円の運用益が出ます。
日本の需給ギャップが30兆円とも言われていますので、
簡単に解決できることになります。
ここで問題なのは、資産運用による利益は原則
お金持ち優遇政策になります。
「だれ一人取り残さない」という政策からは
すこし無理が出てきます。
ただ、来年の3月までに為替相場が130円程度になり、
ガソリン価格が150円を割り込めば、岸田政権の
批判はかなり収まってきます。
そうなると、「資産所得倍増論」と新NISAの人気で、
9月までは政権が持ちこたえそうです。
それなのに何で野党各党が「政治資金パーティー禁止」法案の
提出をしないのかが不思議でなりません。
残念ながら岸田総理は、9月まで逃げ切りに成功しそうです。
こちらのブログも見てください。
西暦 | 東証(兆円) 時価総額 |
日本GDP (兆円) |
時価総額/GDP(%) | 円ドル相場 | 米国金利(%) | 最低賃金 | 総理 | 日銀総裁 | 消費税 |
1989 | 611 | 430 | 142% | 137 | 492 | 海部 | 三重野 | 3% | |
1998 | 252 | 536 | 47% | 130 | 649 | 橋本 | 速水 | 5% | |
2003 | 241 | 523 | 46% | 115 | 664 | 小泉 | 福井 | ||
2009 | 250 | 494 | 51% | 93 | 0.25 | 713 | 麻生 | 白川 | |
2011 | 255 | 497 | 51% | 79 | 0.25 | 737 | 野田 | 白川 | |
2013 | 365 | 508 | 72% | 97 | 0.25 | 764 | 安倍 | 黒田 | 8%(2014) |
2021 | 762 | 550 | 139% | 109 | 1.75 | 930 | 岸田 | 黒田 | 10%(2019) |
2023 | 875 | 568 | 154% | 142 | 5.50 | 1004 | 岸田 | 植田 | |
伸び率 | 143% | 132% | 108% | 104% | 204% | ||||
年率(単) | 1.22% | 0.91% | 0.11% | 2.97% | |