すごく残念なニュースは、勝てると思われていた武蔵野市長選挙に、

野党統一候補の笹岡ゆうこ前市議会議員(37)が敗れたことである。

 

 

その前の江東区長選挙でも酒井菜摘前区議会議員(37)が敗れているので、

立憲民主党中心とする野党統一候補は破れてしまったわけです。

 

それも相手は、今は人気のない現役官僚候補の大久保朋果氏(52)にです。

 

共通した点は、いずれも投票率が5%近く低下してしまったことです。

 

ここで言えることは、共産党や令和新選組、社民党と組むと浮動票が減ることです。

 

そして落選した両候補とも4月の統一地方選挙で当選したばかりの

候補者です。

 

議員として応援した人たちからすると、すこしバカにされた感じがするのは

否めません。

 

確かに、統一地方選挙の時にはわからなかった、区長と市長の突然の辞任とはいえ、

すこし露骨なような気がしました。

 

武蔵野市長選に限っては、補欠選挙で当選した菅源太氏(51)が立候補するのが

筋だったような気がします。

 

私は武蔵野市とは縁もゆかりもない人間なので、よくわかりませんが、

武蔵野市長になられた小美濃安弘氏(61)にはすこし好感が持ててしまいます。

 

親が市議会議員で、市議会議員を2期やって都議会議員になったあと、

前松下玲子市長に2回と議会議員に敗れて、そのあと市議に戻って

4期務めての挑戦なので、ある意味苦労人感があります。

 

今、政治資金パーティーが問題になっていますが、政治資金パーティーを

廃止する声は聞こえません。

 

政治不信と思われているかも知れませんが、実際には政党不信です。

なので、自民党の支持率が下がっても、立憲民主党の支持率が上がらないのは、

選挙協力で小選挙区を勝つという戦術が陳腐化しているからです。

 

最初に小選挙区が導入したときに、各選挙区でアメリカみたいに予備選挙を

行って政策論争で勝ったものが本選挙に進むというコンセンサスがあったからです。

 

しかし、実際には現役がそのまま推薦されるけれども、票は地方議員が持っているので、

党自体にガバナンスが効かなくなっている現状があります。

 

笹岡氏のプロフィールには、初当選のあと2期目は家族と一緒に過ごすため、

夫のブラジル駐在に帯同して、戻ってきた後に2期目の挑戦で3位当選したあと

すぐに市長選に有利な形で出馬することに共感を得る人は少ないと思われます。

 

逆にせっかく当選した市議会議員を半年で辞めて、負ける覚悟でも出馬する

ことに相手候補の皮肉も込めて「男気」を感じます。

 

今回の選挙戦では、「エリート女性候補」優勢の図式が変わったと

感じています。

 

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