刺し子の成り立ち | 文京区根津 刺し子教室・ワークショップ

文京区根津 刺し子教室・ワークショップ

ぐし縫いと庄内刺し子を中心に刺し子を基本から学び、生活に活かす
文京区根津-紅茶専門喫茶りんごや営業前の店内にて開催中
*糸おり(しおり)刺し子教室
刺し子のgypsophila(ジプソフィラ)主宰

作品や刺し子研究情報も引き続きご覧いただけます

刺し子のアトリエgypsohila(ジプソフィラ)より

こんにちは。

 

日本の文様と暮らす楽しみをつくる

木内しおりです。

 

 

 

今日は、そもそもの刺し子の成り立ちを

おさらいしながら書きたいと思います。

 

 

刺し子は「布を大切に使い続ける」ことが原点であり

補強、保温、リサイクル(布が無駄にならない)ために

庶民が生み出した技術の一つです。

 

 

布はまず植物から

育て、収穫し、紡いで糸にし、織って

布にします。

これだけでも大変なことです。

 

 

その布から作った着物。

ヘビーユーズの日々の働き着は

いつの間にか擦り減り

穴があいたり破れたりしてしまいます。

 

 

時間をかけて作られたことを考えると

 

「これ、もったいなくね?」

「まだ使えるべ?」

「じいちゃんの着物の一部あてたらビンテージ感パねぇ!」

 

と言ったかどうかはわかりませんが(笑)

愛着が湧くと思いませんか?

 

(全て浅草アミューズミュージアム様にて取材撮影)

 

だから、こんなにボロボロでもまだ使う!

 

 

そして針仕事担当の女性たちも思います。

「こんな刺し方してみた」

「なにそれ可愛い!」

「よーし私ももっと素敵に刺して旦那に着さすで!」

 

(それにしたって刺しすぎイイィィ!どんだけ〜!!)

※布プラス糸ですから、びっくりする重さです

 

 

きっとこんな感じで

機能的かつちょっとでも毎日の楽しみとなる

多様な美しい幾何学模様が生まれたのでしょう(^^)

 

 

 

「勿体無い精神」により

いつの間にか愛着が湧き、

家族の歴史が詰まった物に変わる。

 

スヌーピーの漫画「PEANUTS」に出てくる

ライナスの安心毛布のように

心落ち着かせてくれそうですよね。

 

 

 

これだけ大切にされた布たちは幸せ者!

 

刺し子の成り立ちを思うと、在庫の中に眠る

ハギレたちを捨てることに罪悪感を感じます。。。

 

 

刺し子のアトリエ

gypsophila(ジプソフィラ)

木内しおり