展覧会と展示会は違う
ほとんどのイラストレーターはこの違いを知らない。
展覧会は作品を見せる場所で商品を見せる場所ではない。
一方、展示会は売ることを目的としているので、作品ではなく商品を並べて売っている。
企業の自動車、住宅、墓石の販売について考えてみるとよく分かる。
売られているものは作品ではなく商品であるというのが一般的な認識だ。
その為に自動車は「発表展示会」 住宅は「展示場」 暮石も「新製品展示会」と言葉はあっても、決して自動車「展覧会」 住宅「展覧会」 暮石「展覧会」とは言わない。
画家も画廊やギャラリーで作品を商品として売ることを目的としている以上「展示会」です。
イラストレーターの展示会は企業の「自動車展示会」「住宅展示会」「暮石展示会」と同じように商品イメージを見込み客に持ってもらうためにサンプル展示して、その後イラストの注文として受注するのが一般的です。
プリントアウトした冊子や他社で仕上げた商品サンプルイラスト、パッケージのイラスト、酒類のラベリング等、イメージが湧きやすいものがサンプルにあれば充分に参考になりマス。
イラストのクライアントは自分たちが仕事を発注した後が想像できれば、あとは企画とのタイミングで発注が決まるでしょう。
一方、画家の展示会の場合、自分の技量の作品と企画とテーマを打ち出して、作品に反応するクライアント見込みを集めながら作家の信用を育てていく。これは自分の工房で焼きたてのパンを作って、店頭に並べるのに合わせて告知広告をして集客を図るのとするのと同じです。
テーマと企画、自分の作品に反応するクライアント見込みを集め、そこに合わせた作品を商品化してクライアントに販売していくのが普通ですね。
展示会場は企業のショールームと同じ役割を持っています。
案内をもらい企業のショールームで営業の説明を聞いてパンフレットを見せてもらいます。モデルの車や住宅を見て自分のライフスタイルに似合う世界観がイメージ予算と合致すれば購買の契約するのと同じです。
展示会場はショールームと同じ働きをしているので<告知・集客・収益>の塊と言えます。
つまり、イラストレーターは展示会場は仕事につなげるためのプレゼンテーションの場であると主催者側が認識しないと、集客すべきクライアントを間違えて招くことになり、会場には知り合いの人数は多いのにクライアント見込みが全くいない寂しく厳しい数字の状態のイベントになってしまう事は普通にあることです。
原画の展示販売をする必要があるのは画家であってイラストレーターではないのです。
そもそも、原画を買いたいクライアントと仕事を発注したいクライアントは全く別物で、主催者側がこれをごっちゃにしていると会場でクライアント側が混乱して、終いには誰も来なくなります。
展示会はクライアントを縛り込んで案内状を発送。後で仕事を発生させて収益を図るバックエンド型。
展覧会は広く一般に告知して展示してある作品の付加価値、希少価値で集客し、入場料として集金、土産物売り場でカタログ、ポストカードの大量の複写物で最初に収益を確保するフロントエンド型と言っていいかもしれないですね。
ちなみに上野は博物館や美術館が多く、ほとんどの催しが作品を見せる展覧会型。
銀座や日本橋は画廊やギャラリーが多く、作品を売る売り画廊と空間を貸す貸画廊とあるので、売りモノが作品か、空間かの違いしかないので、展示会型といえます。
イラスト閑話休題
「書籍のイラストって印税あるんでしょう?」
「えっ、無いよ」
「えーっ??」
「例えば、ベストセラーの司馬遼太郎の"関ヶ原"なんか、いまだに売れ続けて作家に印税はあるけれど、表紙を手がけたイラストレーターには最初の版権使用料の原稿一回分だけで、印税は一切発生しないよ。
ライトノベルの作家さんは表紙のイラストの力を理解しているから、人によっては5万部、あるいは10万部売れたら表紙のイラストレーターにも印税が行くように手配してくれるね。
それ以外はイラストの印税の話はないね。
でもほとんどの作家は表紙のイラストレーターに印税がなくて、自分の本の印税が削られてデザイナーに印税が入っていることすら知らない作家 さんもいますよ」
みんなで選ぶイラストレーター大賞アンケート結果
会場アンケート収集数
6/9(日) 初日 66枚
6/10(月) 二日目 42枚
6/11(火) 三日目 28枚
6/12 (水)当日 6枚
〓アンケートの結果〓
アンケートは懇親会案内状・会場アンケート・ツイッター投稿アンケートの集計の結果です。
1位 389票 甲斐千鶴
2位 206票 ひいらぎゆき
3位 128票 佐藤みき
"おめでとうございます!!"
➡︎この結果を踏まえ、3人展を企画いたしました。
「みんなで選ぶイラストレーター大賞2019年3人展(仮)」
10/13(日)〜10/19(土)
東京交通会館 ギャラリー玻瑠 地下1階
出品作家
●甲斐千鶴さん
●ひいらぎゆきさん
●佐藤みきさん
期日が近くなりましたらご案内いたします。
■みんなで選ぶイラストレーター大賞アンケート結果(2019年度版)
■2018年のサンプルムービー
