甲状腺機能低下症のお薬 | Days under the living sky

Days under the living sky

空が生きてる、そう形容されるカナダのSaskatoonで子供たちと過ごす日々の記録です♬

かなり久々になりましたが、甲状腺のお話の続き、第6弾ですニコニコ

前回はこんな感じ。

T4のお薬について、長いこと飲んでいたけれどあまり効果が。。。というお話でした。

この一年ほど、少し本気で勉強していた私。
Facebookのグループに入って、質問したり文献読み漁ったりして、疑問を一つずつ解消してきました口笛

その中で、前回触れたお薬、levothyroxine は、T4製剤なので、
私のようにT4T3代謝が正常に行われない体質の人には、効果がない
ということを知りました。

例えていうなら・・・

コーヒー豆は、挽くことでその姿を細かく変えてはじめて、コーヒーとして飲めるようになりますよね。豆のままだと、お湯をかけてもコーヒー☕️にはなりません。
コーヒーミルという助けを借りて細かくしてもらうことで、やっと使えるようになる。
これと似てますキョロキョロ

T4は、そのままでは体に吸収されないので、腸などの消化器官のヘルプを借りて、T3の形に姿を変えます。
それではじめて、細胞レベルで代謝を起こす手伝いができるようになるわけですニヤリ

この、変換機能がうまくいってない人がlevothyroxine を取り続けるというのは、コーヒーを飲みたい!と、コーヒーメーカーの中に、次々豆を流し込むのと一緒。
水、電気、器械、全て揃っていても、豆の形のままだとコーヒーにならないので、いくら豆を追加しても意味がありませんえー

というわけで、
私みたいな問題がある人(T4製剤を飲み続けても症状が改善しない、量を増やしても効果が感じられない)の場合、
T3を補う方がよっぽど理にかなっているわけです。

というわけで、リサーチしたところ、
乾燥甲状腺末に辿り着きました。
豚の甲状腺を乾燥させて作ったお薬です。
人間と豚の甲状腺は、働きが同じで、含まれるホルモンも全く同じ。
ということで。粉状にした動物の甲状腺をお薬として飲んでしまおう、というわけです。
人体のホルモンバランスに一番影響が少ない薬で、昔はどこでもこれが主流だったのですが、
昨今の日本では販売を中止されています。個体によってホルモンの量にバラツキがあるから、ということらしいです。

乾燥甲状腺末は、
NDT(natural desiccated thyroid)と呼ばれ、製造者の違いによっていくつか種類があります。
私が処方されたのは、ELFA社のTHYROID という名前のものです。

NDTは、カナダではまだ販売されていますが、医師の中には使用を勧めない人も多く、私も前の医者は全くこの知識もなかったので、ここにたどり着くまで随分かかりました。

ちなみに、乾燥甲状腺末は甲状腺ホルモンを全て含んでいるのですが、
(その作用はあまり明確ではないのですが、甲状腺ホルモンの中にはT4とT3以外に、T2とT1も存在しています。)
T3だけを補完してやることも、もちろん可能です。
カナダでは、cytomel という薬になります。
日本ではチロナミンという名前で出回っているそうです。


ということで3月から飲み始めた、新しい薬。
効果のほどと、副作用などについては、また次回書いていきますね!

更新遅めですがよければまたお付き合いくださいニコニコ