先日、主人の会社で、
元TOKIOの山口さんの講演があったそうです。
アルコール依存症について
依存症の恐ろしさについて
依存症からの回復について
とてもわかりやすく、興味深く話をしてくれたそうです。
アルコール依存症とはこういうものだ、と
教科書的に知識を得るよりも、
実際のリアルな体験を聞けるのは
本当にありがたいことだなぁと感じました。
主人も、よほど衝撃を受けたのか、
ことあるごとに、
「依存症の人にはこういうのも呼び水になっちゃうんだって」とか
「こういうもの危険なんだって」と
あれこれ教えてくれます。笑
依存症というと、
アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症
を思い浮かべる人が多いと思います。
でもさらにいうと、
「過食症や拒食症」
「買い物依存」
「万引き依存」
といったものも
依存症のカテゴリー(嗜癖問題)に当てはまります。
そして、最近は
「ゲーム依存」「スマホ依存」も
大きな問題として取り上げられるようになってきました。
オーストラリアでは、16歳以下のSNS使用を制限するなど、
地域によって、さまざまな対策がとられるように
なってきていますね。
アルコールを20歳になるまで飲んではいけないように、
SNSも身体や脳がそれに耐えうる状態まで成長するまで
制限しようという意図です。
依存症ってどんな病気?
では、依存症とはどういう病気なのでしょうか?
一言で言うと、
「ブレーキが壊れてしまう」病気です。
そして、依存症の一番の問題点は、
「一度壊れたブレーキは、元には戻らない」
という点にあります。
依存症ではない人は、
ブレーキが壊れていないので、
「ブレーキが効かない状態」を
なかなかイメージすることができません。
誰でも時々飲みすぎたり、
ストレスで食べすぎたり、
ご褒美にと買い物しすぎてしまったり
そういうことはありますよね。
でも、
「それのひどいものが依存症」
と思っていると、全く違います。
私たち誰にでもある、
「ときどきのやらかし」の延長線上にあるもの、
くらいに考えてしまうと、
依存症の怖さを、過小評価してしまうのです。
車に例えてみると
車に例えてみます。
依存症ではない人は、
ブレーキの効きが少し悪くなっているだけだったり、
踏むタイミングがずれてしまったり、
ブレーキを踏むのを忘れてしまったり、
あるいは、今日はブレーキは踏まない!と決めていたり。
でも、
踏みさえすれば、止まります。
一方で、依存症の人は、
この、ブレーキが自体が壊れて、
なくなってしまう状態です。
みなさん、想像してみてください。
ブレーキのついていない車に乗っているところを。
依存症の人というのは、
そんな車に乗っているようなものなのです。
アクセルを踏まないこと以外に
その車を止めておく術がありません。
一度アクセルを踏んでしまったら、
事故にあって止まるまで
走り続けるしかないのです。
スマホ依存にならないために
スマホについては、
まだ歴史が浅い分野です。
その依存が
精神的に
認知的に
対人関係に
どんな悪影響を及ぼしていくのかは、
まだ未知の部分も多いと思います。
ただ、今後
少しずつ明らかになってくることは
間違い無いでしょう。
だからこそ大切なのは、
「依存症=ブレーキがなくなってしまう状態」
に至らないようにしていくことだと思っています。
カウンセリングでもよく、
「子供のゲームやスマホは
どこまでがOKで、どこからがNGですか?」
と聞かれることがあります。
正直にいうと、
今の段階で、何が正解なのかは
私自身にも、はっきりとはわかりません。
自分の子供たちを見ていても、
自分自身を振り返ってみても、
これは依存なんじゃないか?
と思う瞬間は、たくさんあります。
そんな時に、ぜひ試してみて欲しいことがあります。
それは、
/
ブレーキが効くか?
\
を試しておくことです。
あえてブレーキを踏んでみる。
ちゃんと止まるかを確認してみる。
「やめようと思えば、やめられる」
「制限をかけても、守れる」
この感覚が、
とても大切なのだと思います。
クリスマス時期から年末年始にかけて、
仕事や学校がなくなり、
自由な時間が増えてきます。
だからこそ、
あえてスマホのルールを
家族で、あるいは自分自身で作ってみる。
そして、それが守れるかを試してみる。
というのをやってみるのはいかがでしょう?
ブレーキを踏んで、
ちゃんと止まることを確認しておく。
これは、どの依存症においても
とても大切な予防なのでは無いかな、
と思います。
Instagramでは、
ブレーキの効き具合のチェックリストを
冬休みにお届けする予定です。
ぜひ、年末年始、
やってみてくださいね。






