349 「ハンガーゲーム」要するにこれはAKBのことですね | ササポンのブログ

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アメリカで
信じられないぐらいビックヒットをしたのに
日本ではどうやらコケたみたいです

おそらく
日本の観客は
よくあるデスハンテイングゲームもの
なんか、同じ名前の人間が殺されるやつとか
そういう
出来の悪いB級漫画映画を
想像して「そういうのもういいよ」と

僕もそう思った
しかし
アメリカでのヒットが尋常ではなかった。
その手の出来の悪い映画なら
あれほどヒットするか?

ちょうど
1000円の日だったし
ヘルニヤスクリーンだったので
観てみた

なるほどね
想像とは違った。
これは
要するにAKB映画だ

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後半に
ネタバレするので
とりあえず
観てない人のために
鑑賞の参考になる程度に説明すると
この映画
「ヒロイン誕生」映画です
そのヒロイン誕生の過程が
AKBにそっくりです

世間ずれしていない女の子が
試練を経て、
逞しく美しいヒロインになる
その試練というのが
大人に計算された作り物の試練なのだ
そして
その試練によって泣き叫び、
苦しむ姿をすべて見せる

やがて
大人の思惑を超えた感動を
その女の子が
観客に与える

僕は、
この映画のヒロインが
前田敦子に見えてしょうがなかった

さて
ここからはネタバレですペタしてね

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観た人なら大体、
思うことだと思うけど
この映画、
殺し合いがはじまるまでが
長い。

たっぷり1時間ぐらいある

そして
その前半の殺し合いがはじまるまでが
この映画の肝であり
ヒットの理由だ

この映画、
ほとんどのシーンでヒロインがでている
ヒロインが見聞きした情報が
観客に知らされる

この手の映画に
ありがちな
大人の、権力者の
陰謀・・的な描写が希薄なのだ

それどころか
ヒロインに付き添う大人が、
みないい人で
ヒロインの勝利に誕生に
必死になっているのだ

なぜなら
それによって自分たちの社会的評価も上がる

もうほとんど
芸能界・・ほとんどAKB

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こうなってくると
ヒロイン以外のキャストは
彼女を盛り立てるわき役でしかない

24人で殺しあう・・というのも
残酷そうだが
要するに
ヒロイン以外も敵同士だから
そちらはそちらで
殺しあって
彼女は手を汚さなくていい・・という
なんともはや
うまい設定だ
おまけに
このゲームのために訓練された殺しのプロ軍団までいる
しかし
彼らはヒロインを殺そうとするが
ヒロインは、
直接は殺さないぶっ殺しあい映画なのに
ヒロインが殺しをしない
まるで
AVなのに主演がSEXしない
なぜなら
彼女はヒロインだから

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途中で
ルールがコロコロ変わるところも
まるでAKB

ヒロインに合わせて
運営が
ころころルールを変える・・・これはAKBファンならおなじみの
展開

つまりは
ヒロインが自我に目覚めて自分の力を自覚して
運営を、大人を、操っていく

けして
できのいいシナリオではない
アラもおおい
しかし
これがAKB映画だと思った瞬間
僕の見方は180°変わった

ここから
ヒロインがどう大人と運営と戦っていくのか
そして
観客はこのヒロインにどのように反応するのか




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この映画の観客は思ったはずである
ゲームが始まった瞬間に
「よし!! 殺しあえ!!」
わくわくしたはずである

つかこうへいが言った
「観客が本当にみたいのは
役者が
舞台で
本当に腹を切るところだ」

そこまで1時間もかけて
ヒロインの人間性をたっぷり見せられたのだ
もう観客は
そのヒロインが殺しあうのを待っている
あなたも
僕も

「よし!! 殺せ!!」と叫ぶ!!

このゲームの運営がいう
テーマは「絆」だと


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