
再び
JCBホールのアリーナに降り立った。
今度は
オールスタンディング。
それだけで
雰囲気は違う。
そして
前のライクーダーとは客層が
まるで違う。
アリーナにいる客のネクタイ率は
ゼロ。
ま、ライブの種類が違うのだから
当然と言えば当然である。
今夜の主役はこの人たち
RHYMESTER(ライムスター)
2MC+1DJで構成される日本の3人組ヒップホップグループである。
ヒップホップが一般認知されていなかったグループ結成当時から現在に至るまで、
日本のヒップホップシーンを
牽引し続けている存在である。
ヒップホップ、日本語ラップ・・。
もうこれだけで
完全に
偏見を持つ人間が大半である。
気持ちはわかる。
僕も
そうだった。
でも、
あるきっかけでこのグループを知り
結成20年目のイベント「R-20」に参加した。
そう、まさしく
参加したというのが
ぴったりのライブ・・。
このライブに参加したことで
以前に
書いたライクーダーのコンサートの感想における
内なる怒りの根源が
はっきりした。
あのとき
僕は
ライクーダーに怒ったのではないんだ。
あそこにいた観客に怒ったのだ。
あのとき
あそこにいた連中が
だめだったんだ・・と。
それほど
今回のコンサートの観客が
凄かった・・。
もう
ステージと一体となった
グルーヴは
壮絶としか言いようがなく
本当に
演者と客が
一体となっている凄さが
津波のように押し寄せてくる。
正直
これがヒップホップ・コンサートの
凄さだと
肌で感じたわけです。
明らかに
観客が観客じゃなく
完全に
演者の一部になっている。
その波を被り続ける
快楽と言ったら
そりゃもう他では味わえない
ロックとは明らかに違うノリである。
よく歌い手や役者が言う
「観客と一緒になってステージを作る」というのが
はじめて
本当に実感でき、
それと同時に
前回のあの怒りの根源が
演者ではなく
観客にあったのだとわかったわけです。
さらに言えば
その優れた観客を
育て、創ることも
その歌い手たちの実力であると・・・。
何十年も、
来日コンサートをしないで
いきなり来たって、
そういう観客は
いない・・ということなんだろう。
さらにいえば
一万円が当たり前のチケット代を払い
ゆっくりと座って
バカ高い食事を食べて
ワインを飲みながら
ゆっくり音楽を聴く・・という
演歌には流れない
文化的レベルが高いと
自分たちだけが思っている
ブルーノート東京に落ち着くことは
やっぱり僕にはないんだと・・。
いや、
ハービーハンコックとか
観に行ったこと・・あるんですよ。
ブルーノート東京。
でもね、
食事を頼まないからって
嫌な顔すんのはやめてくんない、従業員さん・・・とおもったわけ・・。
高い飯、食わない人間は
ジャズ聞いちゃいけないのかよ・・と。
その昔は
ジャズだって
偏見と差別の音楽だったじゃん。
いまのヒップホップと比べ物にならない
退廃と暴力と
さらにそこから浮かび上がる
人間の生命力・・じゃなかったの?
特定の音楽を聞かせる箱は、
それ自体が
その音楽の特徴をちゃんと伝えている。
じゃ、
ジャズは、
ブルーノート東京なわけ?
違うと思うけど・・・。
ゆえに
僕ちゃん
思ったわけ。
死ぬまで
ライムスターとぱふゅーむと
ビョークと
ロドリーゴyガブリエラでいいやって・・。
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