朝からの続きです。
朝食を摂りにホテルへ戻り気分も上々。
朝からパワー全快でニャンコも歓迎です。
まずはパルミラの輪郭部分から見学します。
エラベール一族の塔墓。

紀元前103年頃ナボ神殿の建設に多額の寄進をした
功績により遺跡の西側に広がる谷一帯に造られた。
こちらは3兄弟の地下墓室で内部のフレスコ画は
女装したアキレスが描かれていて保存も良好。
見学者が来るたびに粗末な南京錠一本で開けるので
世界ふしぎ発見のミステリーハンターの気分でした。
遺跡内部に入ってパルミラでも大規模なバール神殿は見事で
1~2世紀に建設され首神バール、太陽神ヤヒボール、月神アグリボール、
3神に捧げられる本殿と柱廊、祭壇、宴会場に構成されている。
特に係員もいないので貴重な遺跡も触り放題です。
すぐ横はオアシスが広がるなつめやしです。
ギリシャ語でなつめやしを「パルム」ということから後に、
ギリシャ人・ローマ人によってパルミラと命名されたらしい。
記念門からの列柱も美しい並びです。
ゼノビアの浴場跡で270年頃に彼女の命で建設され、
石はエジプトのアスワンからの花崗岩を使用している。
円形劇場は音響効果も素晴らしい。
多分~四面門だと思いましたがこれも対比バランスが見事。
崩れ去った柱は多いが残っているものは立派なものです。
遺跡とヒツジがまたよく似合います。
葬祭殿跡は微妙なパワースポットらしいです。
遺跡の外周道路に戻りパルミラを後にします。
230キロ離れたダマスカスのホテルで中東最後の夜です。
ホテルのスタッフや空港でのガイドさんとの別れもあり、
多少のさみしさと虚脱感もありましたが体調不良や事故なく
ロンドンからの乗り継ぎもトラブルなく無事成田に到着。
日本に帰ってからもしばらく全体的なスピードと正確さに驚く毎日で、
たった半月でも中東漬けになっていたことがよくわかりました。
残念ながら帰国してからはいろいろ中東がらみの事件もあって、
決してそのせいではありませんが最近はご無沙汰です。
あのまたちょっとウザイ中東のオヤジがまた懐かしいこの頃です。
新年から連載した中東14日間の旅もこれにて終了です。
長い期間に亘りお付き合い頂いた読者様には感謝です。
3ヶ月もかかったのでもう少し頻度をあげても良かったのですが、
古い資料も引っ張り出したり記憶を呼び起こしたりといろいろ
日頃ネタより大変ですのでやはり今後も週一ペースでいきます。