前回 2／20日 掲載からの続きです。
夜はホテルの回転展望レストランでディナーとバンドの
エンターティメントでワインも入ってノリノリでした。
ちなみに夜は出歩いても娯楽施設は一切無いし、
24時間の店はおろか自販機もなく夜は寝るしかない。
だからその分ホテルは豪華でアルコールも堂々と飲めるので、
もし安宿続きだとちょっとストレスになるかも・・・。
一様3泊目ともなるとホテル内の従業員にも顔なじみで、
特にレストランのウェイターはなれなれしいくらい・・・。
観光客も少ないしかなりヒマなのだろうし日本人が珍しいのだろう。
そのうち僕の持ち物まで興味を示しいつも値段を聞いてくる。
しかもそのとき持っていたカメラを売ってくれと言い出してきた。
さすがにこれはムリと断ったがここでちょっとひらめいて
物々交換ように持って来たペンとか衣類を売ってしまおうと考えた。
以前トルコでも使い捨てカイロやボールペンで水や食事をＧＥＴし、
値引き交渉でもいらない安い腕時計で1万円の値引きに成功。
今回も何か役立つかもと思いかさばらない小物系を中心に。
カメラは売れないが何か気に入ったものがあれば売りましょうと言ったら、
彼は喜んでいたがまさかみんなに声をかけていたとは知らず、
すごい人数で僕の部屋はバザール会場の如く凄い熱気になるし、
こちらも観光客の立場をスッカリ忘れ行商人パワー炸裂し、
当然イスラム人はみんな値切ってくるがこちらも簡単には甘くしない。
日本の漢字入りに興味があるのか・・・やはり欲しいのか・・・、
割合僕の言い値に近いかんじでぺんは30本以上衣類もそこそこ。
あとはアニメキャラの消しゴムやプリントシールも人気。
これはイタリア行った時も999のメーテルのハガキは高値で売れた。
まさか高級ホテルの客室の一角で商売した日本人なんて多分いないし、
成り行き上そうなっただけで疲れたしもうご免です。
しかも朝から移動ですし本当は寝ないといけないところですが、
それでも6時にはﾋﾟシャット起きて酔いも全く無く我ながらビックリです。
ダマスカスを離れこの日は一路シリアを北上します。
途中マルーラに立ち寄りキリストが話していたといわれるアラム語が
話されている村で住民はほぼギリシャ・カトリック教徒です。
聖セルジウス教会はビザンチン時代からの歴史で、
13世紀に描かれたイコンが保存状態も良く残っています。
ここの神父は商売熱心でここで製造している赤ワインや、
教会のグッズをしきりに勧められました・・・。
そしてこの旅で初めての雨が降り出してきて気温も急降下。
さらに150キロ北上し次なる目的地クラック・デ・シュバリエの
十字軍の城砦がかなり前方に見えてきました。
騎士の城という意味で1271年マルムーク朝の時代に
陥落してからはイスラム風の建築様式に姿を変える。
一様天空の城ラピュタのモデルとされている城です。
これからいよいよ城内へ入ります。
城砦からの素晴らしい景色にしばし見蕩れていました。
時間のあるかたは画と音楽をお楽しみください。
遅めの昼食を済ませさらに地中海沿いに約80キロ移動し、
この日の最終目的地ラタキア郊外のウガリット遺跡に到着。
ここも非常に捨て難いスポットで紀元前1600年～1200年、
アジア・メソポタミア・エジプト・地中海沿岸を結ぶ交易で栄えたが、
「海の民」（前12世紀頃に活動を活発化した東地中海諸種族の総称）
なる謎の民に滅ぼされたといわれているがこの遺跡の文書庫から
当時の最初のアルファベットの粘土板が発見され現在主なものは、
フランスのルーブル美術館へ持って行かれてしまっている。
天気も急速に回復し写真はイマイチですが虹がキレイ。
海もかなり近いようで風もかなり温かい～。
宿泊は港町のラタキアでシリアで数少ない海に面している地域だが、
山や砂漠ばかりだったので初めての海を早く見たいなぁと思いつつ、
ホテルでの商売と移動の疲れで顔もぐったりモード・・・。
ここもビーチリゾート級のホテルでスペインのコスタデルソルの
ような豪華さでしたが確か・・・散策しないで寝ちゃったような気がします。
次回も移動の旅となります。
