前回 2/6日 掲載からの続きです。
展望レストランではハメを外して仏人の方々と大盛り上がり。
就寝は夜中の3時で起床は朝7時だったが酔いもなくスッキリ。
3日間お世話になったシャームパレス・ダマスカスです。
写真が見当たらないので一様こんな感じです。
この日はこのホテルを拠点として日帰り入国観光となった。
隠れた遺跡の宝庫そして地理歴史ファン必見のレバノンである。
現地ガイドさんは意外に時間にしっかりした人で15分前でもうロビーに。
パスポート忘れてないかビザ欄もチェックされこれが無いと入国はムリだし、
入国の際は割と念入りなチェックもありうることを知らされ緊張したが、
まぁ~普通に観光客だと言っておけば大丈夫とは彼の弁。
やがてシリアの首都ダマスカスから約50キロでいよいよ国境へ。
この際写真やビデオは撮影しているとあとあとトラブルになるので
撮らないほうが無難と注意されやむなくガマンしました。
待っている間の車窓はNHKのニュースで見るような世界で、
今自分が日本を離れて現実に来ていることを少しずつ実感。
待つこと2時間でようやく自分達の順番がやって来たが、
割とにこやかな対応でサットビザ欄にスタンプを押して終了。
実は本来ここを抜けても2重、3重のパスポートチェックがあるらしいが、
日帰り入国で観光目的と知ってか一番先頭まで誘導してくれて、
そこからはたった5分程で堂々とレバノンに入国。
あんなに渋滞していた車もウソのように流れもスムーズ。
外はシリアよりさらに農耕チックでヒツジ・ヤギの群れが・・・。
午前中にまずちょっとマイナーなアンジャルの遺跡を訪れた。
8世紀建造で比較的若い遺跡だがウマイヤ王朝のカリフの命により
交易の中継地点、兼避暑地的要素で造られたらしいが
宮殿、モスク、浴場跡等や一部モザイク画も残っている。
約1時間半ほど他に訪れる人もなく独り占め状態でした。
昼食は車内で済ませお次は有名なバールベックの遺跡へ。
レバノンではベイルート、ビブロス、バールベックの3Bと称されている。
フェニキアの豊穣神バールに由来し天地を創造する最高神ジュピター
酒神バッカス、愛と美の女神ビーナスに捧げられた3つの神殿からなる。
保存状態も見事なバッカス神殿で高さは約20m以上。
ジュピター神殿の6本の大列柱。
バッカス神殿祭壇内部。
約4時間ほど人も少なく物売りもいなくてゆっくりと遺跡を満喫。
ここバールベックは中東だけでなくヨーロッパからも芸術家を集めて
祭典が行われていたが内戦の激化で中止されている。
13年前は比較的政情も安定してその後一時期安定していたが、
また近年の悪化で渡航も容易ではないのが残念である。
帰りの車窓から遠く雪を頂くアンチ・レバノン山脈とレバノン杉。
特に杉は有名でレバノンの国旗にもワンポイントで入っているし、
遠くはエジプトでもオベリスクを輸送する船もこの杉を利用したみたい。
地理・歴史きらいな方も本当は是非見てもらいたいところです。
なかなか入国出来ない国だけに貴重な体験でした。
次回はじっくりと首都ダマスカス市内を観光します。