旧暦7日から8日まで…黒石寺蘇民祭は今年もご祈祷のみ。 | 身体と心に優しいヘナの美容師ちえみのブログ

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また、岩手内で唯一のベトナム医道ディエンチャンのディプロマ保持者です。

約束した訳もなく、旧暦7日の夜は黒石寺へ!



本来なら今頃は氷点下の寒さの中、

褌一つが身を護るだけの、

命知らずの祭り漢達が

全国から集まる晩のはず。


コロナ禍の波に押されて

祭りは縮小を余儀なくされ、

ひっそりと鎮まりかえる黒石寺。



甘酒を仕込んで黒石寺駐車場へ行くと、 

いました!いました。😆

集まったメンツを見て、

なんだかほっこりしてしまいます。

あー!みんな本当に祭りが好きで、

神さまが好きで、

人が好きな人達なんだなぁって。


臨時お籠りテントには

ストーブまで用意されていて

10時の夏参りの時間を待ちました。

テントの外は立春が過ぎたのに

深々と雪が降っています。



そしてミスター蘇民祭として、

県内各地の蘇民祭で門番として活躍している

みーさんの先達で、

10時の夏参りに蘇民祭の時だけ瑠璃壺川と

名前を変える山内川から、

薬師堂、

妙見宮を周るお参りをしました。





12時の紫橙木登りの時間には

薬師堂と千手観音様へのお参りをしました。

千手様の御堂では、

不思議な時間も味わって、

小さな祭りは今年もひっそり行われました。





「今夜ばかりはお薬師様の懐に居たい」と

みーさんは今年もキャンプを決行!

今年は助っ人が山形から駆けつけてくれて、

なんの心配もなく

二人を残して私や他の方々は帰路へ。



それにしても彼の黒石寺ラブ度は

他の誰にも負けない程で

凄みさえ感じてしまいます。

まさに絵に書いたような祭り漢。


一途な信仰心は蘇民祭を支える大きな力になっていると思います。


本来なら還暦祝いは裸の漢衆に抱えられて、

赤褌で祝い銭をまくのが習わしだから、

誰よりの祭漢がそれが叶わぬ思いは、

お薬師様が受け止めてくれると信じています。




明けて8日は

黒石寺の藤波ご住職様、

前ご住職の洋香様によります。

護摩祈祷がとりおこなわれました。


以下藤波ご住職様の投稿より抜粋


みなさま、こんにちは。

黒石寺の藤波です。


今年の蘇民祭についてのお知らせです。


新型コロナウィルス感染症の感染拡大が続いている状況に鑑み、誠に残念ではありますが、令和4年の蘇民祭も昨年同様、ご祈祷のみ執り行うことといたしました。


ご祈祷は2月8日に檀家と寺関係者のみで行います。


それに伴いまして、ご祈祷を希望される方は、HPの内容をご確認いただいたうえで、メールもしくはこの公式LINEからお申込をお願いいたします。


本来であれば、皆様にもお越しいただいたうえで祭と祈祷を執り行い、御札をお渡しするべきところですが、今回は祈祷後に御札を郵送させていただく形とさせていただきます。何卒ご理解いただければ幸いに存じます。


昨日から檀家衆による祭(祈祷)の準備が始まりました。

蘇民祭の本質は祈祷にあります。

裸参り等の勇壮な行事は執り行うことができませんが、来年以降に向けて祭をつないでいけるよう粛々とできること、やるべきことを行っていきたいと思います。


黒石寺や蘇民祭にお心を寄せてくださっている皆様におかれましても、まだまだ我慢の日々が続きますが、やるべきこと・できることを焦らず、しかし着実に進めていくという姿勢で、ぜひ日々をお過ごしいただければと思います。


皆さまの健康と幸せを日々、祈念いたします。




私は昨年より

黒石寺蘇民祭青年部に入部を

許可していただきましたので、

本堂に入り間近で

お加持をみさせていただきました。


藤波ご住職様が美しく印を結ぶ様は見事で

浄火🔥が灯され蘇民祭ばかりではなく

この世に蔓延る邪を滅する力が

宿っているように感じました。


漢衆による、

水垢離と紫橙木登りは

水と火の祭りといわれる蘇民祭の花ですが

祭りの最中に本堂では

粛々と神仏への祈りが捧げられています。 


極寒の寒さは生身の人間には辛すぎます。


加持祈祷を脇で支える洋香前ご住職様の手は

氷のような冷たさでした。

「そうなのよ!感覚がなくなるの」

と笑顔で話す洋香前ご住職様。

神仏に仕える凄みを感じた瞬間でした。







来年はこの境内に

人のフリした正と邪が集まり

戦い、争い、燃え尽きて和解する様を

是非見てみたいと思います。


邪正❗️

常屋作❗️