推し、燃ゆ | sasasaekikiのブログ

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お世話になってます!読んだ本の感想です!

 

推し、燃ゆ

著者:宇佐見りん

 

あらすじは……

 

ファンを殴って推しが燃えた。

男性アイドルを推している女子高生の喪失を描く一冊。

 

という感じです。

ネタバレを恐れたらあらすじが2行になってしまった。

芥川賞受賞作でタイトルが気になっていたので読んでみたかった小説。

 

結論は、しんどい……!

 

ピンク色がかわいい表紙に似合わないしんどさ。

 

うまく生きることができない女子高生の喘ぐような生き辛さと、溺れそうな推しへの解釈と依存が淡々と描かれています。

息苦しい。

 

推しが背骨。推しが人生の中心。

そうやってなんとか生きていたのに、推しがいなくなったら……?

 

他人に人生ごともたれかかってしまう危うさと虚しさに背筋が寒くなりつつ、どこか覚えのある息苦しさにじっくり文章を追っていると思っていたより読み終わるのに時間がかかりました。

 

心が元気な時に読むのがおすすめ。