バレーボール雑感 | ささのブログ

ささのブログ

ブログの説明を入力します。

「逆戻り」という表現がある。言葉を分けて考えるとちょっと妙だ。「逆」に「戻る」のだから、正方向に進むことになりそうだが、いろいろな解説を見ると「前に進むはずだったのに、逆に戻ってしまった」、「前に進んだものが反転し、また元の位置に戻る」という意味なので問題ない、というようなことが書かれている。が、この解説には重要な要素が欠落している。それは、時間の経過。時間とともに進むべき方向と逆方向に向かった際に「逆戻り」というのが正鵠ではないか。例えば、「冬に逆戻り」などはこれで説明がつく。

 

ネットの情報は玉石混交。私は本やCDを複数出版しているので、出版業界の様子はそれなりに知っているが、1冊の本を出すのに、実に多くの専門家チェックが入るものだ。それに比べてネットは個人の考えがそのまま載っていることがほとんど。全てがそうだというわけではないが、出版物とネットの情報の信頼度は根本的に違うと考えるべきだ。かくいう私のブログもしかり(笑)。

 

バレーボールが面白い。最近、世界レベルのスポーツイベントが目白押しで、どれを見ようかと選択に困る。ワールドカップラグビーはもちろん、ちょっと前にはバスケット、そして今盛り上がっているのが女子バレーだ。バレーボール中継は日本人に向いている気がする。点が入るたびにプレーが停まるので、見ていても集中力が持続しやすい。ラグビーもボールが動いていない時間が結構多い。逆に、休む暇がないのがバスケットボールで、野球中継が根底にある日本人にはあまり向いていない気がする。

 

その女子バレー、日本代表がすごく強い。今回、予備知識なしに見始めたのだが、大きな選手がほぼ皆無なのに、自分たちよりも10cmも平均身長が高い相手を面白いように負かしていく。相手のブロックの壁を上手に避けてアタックを、「そこしかない」コースに入れている。これにより、身長差をカバーしているし、ミドルブロッカーも、絶妙な「読み」と「タイミング」で、身長で優る相手アタッカーをブロックしている。

 

男子バレーの場合、ボールのスピードが凄すぎて見るのが怖い。なので、私は女子バレー限定。たいてい、お気に入りの選手を作り、その選手への応援を主軸に見ることにしている。だが、昨夜の「日本対トルコ」、世界ランキング1位のトルコの選手はデカい。190㎝台がたくさんいて、トルコの選手の後に日本代表を見ると、近所のお姉さんくらいに感じてしまう。こんな、けた違いに大きい選手を揃えたチームと試合になるのか、と心配しながら見始めたら…

 

日本、強い。1セット目を先取して、2セット目もリードした時には「行ける!」と思った。2セット目も取れば、おそらくトルコの選手のモチベーションが下がって、試合に勝てただろう。その潮目が、2セット目の後半、向こうに行ってしまったのが敗因か。だが、まだ日本が五輪の切符を逃したわけではないし、面白い試合だった。なにより、どんどん点数が入っていくのが、サッカーなどと比べて小気味よい。昔のように、サーブ権が行ったり来たりするだけで点数が変わらない、なんてことも今はない。

 

ちなみにバレーボールの「バレー」は「谷」の意味の「valley」ではなく、テニスのバウンド前に打つ「ボレー(volley)」から来ているそうだ。てことは、テニスよりも新しいスポーツだということ。なんでも、球技で唯一ボールを落としてはならないスポーツらしい。ボールを持ってはいけない、同じ競技者が二度触ってはいけない、というのもバレーボール独特。

 

互いの陣地に分かれて敵味方が直接接触することがないので、出血・骨折などの大けがはまずないし、大乱闘も見たことがない。微妙な判定は「チャレンジ」というルールでビデオチェックするので、贔屓の余地もない。ラグビーは昔から好きだが、女子バレーは中継しているとついつい見てしまうのはこんな理由か。一度、会場に見に行きたいものだ。さぁて、今夜は対ブラジル戦。連日やってくれるのも、見る側にとっては都合がいい。五輪のチケット、取ってほしいものだ。