イタチごっこ | ささのブログ

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朝の散歩コースに見事な朝顔が咲いていた。朝顔というと、小学校のとき、夏休みの宿題で観察日記を書いたことがあるので、夏に咲くものだという先入観があった。秋に咲く種類の朝顔もあるのかと調べてみると、ほとんどの朝顔は夏から秋の終わりごろまで咲くようだ。学校の課題が却って誤解を招いた一例。

 

実家の敷地内に別棟で稽古場がある。父が現役で尺八を教えていた時に使っていたもので、コロナ禍以降は、神社の社務所が使えなくなった雅楽教室の、代理の稽古場として私が使っている。稽古場は駐車場の上の2階部分にあるのだが、その入り口に鳥が糞をすることが多々あるようになった。

 

周りを波板で囲ってあるので、安心して用が足せると覚えてしまった鳥が居るのだろう。固まった糞を取るのは結構大変。お湯を汲んできて、糞にかけて、ふやかしてからでないとなかなか取れない。どんな鳥がやっているのか、現場を押さえたことが無いのでわからないが、野鳥が一番恐れるのが、羽を傷つけること。そこで、麻糸に重石をつけて、足元までのびるすだれを作って吊るしてみた。

 

それ以降しばらく害はなかったが、ふた月ほど前からその粗いバリアを越えて侵入するようのなり、2階への階段を上がると、「またやられた!」とがっかりすることが繰り返されることになった。そこで、100均でネットを買ってきて、枠に吊るして、侵入経路全面を覆ってみた。生徒が出入りする際には、ワンタッチで動かせるようにしたので、全面といっても、多少の隙間は出来る。

 

ネットを設置した日の稽古の最中、扉の外でけたたましい鳥の鳴き声がする。表を見ると、小さい緑色の鳥が入りたそうにして飛び騒いでいる。こやつが犯人か。スズメよりもずっと小さい、緑色の小鳥。ネットで調べてみたがよくわからない。メジロではない。やたらピーピーうるさく鳴いていた。その日は、自作ネットの勝利を目の当たりにして、いい気分で東京に戻った。

 

ところが、次回の稽古に実家に行くと、またやられている。これはどこから侵入したのか、詳しく調べてみると、1か所だけ小鳥にとって都合のいい場所がわかった。それは階段を支えるポールの上の隙間。ここに停まって一度羽をたたんで、内側に入ったらまた飛べば羽を痛めることなく侵入出来そうだ。そこで、壁の幅ぎりぎりの長さの竹を用意して、それにネットを組みなおした。

 

これでポールの上の隙間も埋まった。まだわずかに残っている隙間は、結束バンドを使って塞いだ。ただ、ここは飛びながらでないと入れないのでここが侵入経路である可能性はほぼない。床面の隙間も新たな麻糸とおもりで固定。これまでは私と緑の鳥のイタチごっこ。これで鳥が諦めてくれればいいのだが。ネット拡充補修をして今日で5日ほど経ったが、結果は次に実家に行くまでわからない。果たして、イタチごっこに終止符か、それとも新たな展開で、仁義なき戦い継続か…