幸せの黄色いリボン tie a yellow ribbon | ささのブログ

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 今日夕方の公園散歩、草むらで動く、茶色い小さいものが目に入った。見ると、それはセミのサナギ。抜け殻は至る所に転がっているが、まだ中にがいるのは、今年初めて見た。すぐわきの地面に同じ大きさの穴があいているので、たった今、這い出してきたばかりなのだろう。  

 

 

見ていると、迷うことなく近くで一番大きな樹木を目指して歩き、到着。すぐに登り始めた。3年前の「セミの大発生」の年には、大量のカラスが待ち構え、地中から出てきたサナギをパクパクと入れ食い状態で食べていたのを思い出す。幸いにも、このサナギはカラスに食べられることなく、樹木を登っていった。さぁて、孵化してなんのセミになるのやら。

 

 

 

 

 

最近、よく見るCMに、広瀬すずさんの、オリパラや子どもアスリートをたたえる三井不動産のものがある。私がハッとしたのは、その挿入曲。明るいメロディーに軽快なリズム、CMでちょっと聞いただけでは、なんとも楽し気な曲に思えるが、この曲は「幸せの黄色いリボン」(原題ːtie a yellow ribbon)という、なかなかドラマティックな内容の歌詞の曲だ。

 

 

 

この曲、リリースされたのは1973年だが、私はその10年後の高校生の時に知った。当時、毎日欠かさず聴いていた文化放送の「百万人の英語」。日替わりで名物講師がパーソナリティーを担当していたが、火曜日はハイディ矢野氏のEnglish道場。ここでは毎月1回、英語の歌を紹介するコーナーがあり、そこでこの曲が流れた。

 

 

 

歌詞の内容はこんな感じ。

 

3年間の服役を終えた男が自分の家に向かうバスに乗っている。出所前に、妻に手紙を出した。もうすぐ帰るから、僕を今でも必要としているのなら、近くの木に黄色いリボンを付けておいてくれ。リボンがなかったら僕はそっと消えるよ。

 

 

 

あの、明るく軽快な曲にはこんな重い人生が詰まっている。そのギャップが印象に残り、高校生以来、ずっと忘れることはなかった。そうそう、この歌詞は、山田洋二監督・高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」(1977)に翻案されたので、そちらを知っている、という人も多いだろう。あの映画のあらすじは元歌である「幸せの黄色いリボン」とほとんど同じ。

 

 

 

大きく違うのは、歌の方は乗り合いバスで向かうのに対し、映画はたまたま知り合った若者(武田鉄矢)の車で向かうということ。歌では、この後、感動的な結末が待っているのだが、ここでは書くのを控えるので、興味のある方はググってください。カラオケがまた普通に出来るようになったら、この曲もぜひ歌いたいが、ものすごく音域が広い曲なので、適正なキーを探すのが大変そうだ。