デジタル社会の崩壊 | ささのブログ

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8~9月は、手術の後の検査で何度か日本医科大に行った。行くときは南北線の本駒込で降りるのだが、帰りは散歩がてら根津経由で上野まで歩いている。この辺りは大学4年から大学院修了までの3年間、住んでいたの で懐かしい。医科大から10分も歩くと不忍池。ここは、大学の空手部を4年生で引退した後、OBだけの練習でよく走ったコースだ。

 

 

 

今もそうだろうが、30年前の当時も公園ランナーが多く、皆、結構なスピードで走っていた。が、こちらはあくまで空手のウォーミングアップとして走っているので、そんなスピードには付き合わず、身体を温めることに徹してゆるく走ったものだ。30分ほど走って1時間半ほど稽古をし、最後の10分はバーベルなどの器具トレーニング。そんなサーキットトレーニングを週4-5日やっていたが、その頃に作った筋肉はいまだに残っている。

 

 






 


菅新総理が任命され、新たに「デジタル庁」が新設されるそうだ。「デジタル庁」が何をするところなのか、詳細は理解していないが、定額給付金などがオンラインだけでスムーズに行くようにマイナンバーカードを充実させる、というのはニュースでよく聞く。が、そんなデジタルへの移行を崩壊させるような事件がドコモ口座とゆうちょ銀行で起きている。

 

 

 

事件の発端はドコモ口座。ちなみに、これを「どこもろ座」と読み、関西の劇団の話かと思ったというビートたけし氏の話は笑った。話を戻すと、本人確認をしないで口座を開設できるずさんなシステムだったため、他人に成りすまして口座を開設して現金を引き出す手口で、ドコモ口座と全く関係のない人が被害に遭うという恐ろしい事態になっている。

 

 

 

今まで、○ペイと呼ばれる数多くの電子決済サービス、私は全く利用していない。それは、そのシステムが本当に安全なものなのかが信用ならないからだ。あきれるほどワン弱なシステムで始めてしまったセブン・ペイがあっという間に崩壊したのは記憶に新しい。サービス開始の翌日から被害が続出したことから、どれほどずさんなセキュリティだったかがうかがい知れる。

 

 

 

ドコモ口座は、そもそも提携しなかった三菱UFJはもとより、提携していたそのほかのメガバンクでは被害は発生していないという。やられたのは地銀とゆうちょ。特にゆうちょ銀行は次第に被害額が膨れ上がってきている。現段階では全額補償すると言っているが、これが何千億とかになったらどうなるのか。ドコモとゆうちょの犯した責任は極めて重い。

 

 

 

先週と今週、念のためにゆうちょの口座の記帳に行ったが、必ず前に何人もが私と同じように記帳のためだけに並んでいた。ゆうちょの場合は、無制限に暗証番号を入力し直せるというシステムだったために今の事態に陥ったそうだ。これもセキュリティのいろはを知っていればあり得ないこと。火消しに必死なゆうちょとしては、被害の有無を、顧客に封書やメールで確認を求めるらしいが、それも新たな被害者を出す要因になる。

 

 

 

というのも、確認を求める封書やメールが、本当にゆうちょから来たかどうか、顧客が確認するのは極めて難しい。1週間ほど前から、私が使っているクレジットカード会社の名前で、「重要 不正利用の可能性があります」というメールが毎日数通来るようになった。ロゴも本物そっくりだが、どうやらフィッシング詐欺メール。こんな見た目には全く分からないイタチごっこに、利用者はどうすればいいのだろう。

 

 

 

とりあえず、あまりに稚拙で重大な失敗をしでかしたドコモとゆうちょは、1年間は新規の顧客業務の禁止というくらいの措置が必要だと思うが、総務省の対処はどうか。こんなことが続くと、送金は現金書留、通信はファックス、なんて昭和の時代に逆戻りになりかねない。アナログ時代にはあり得なかった、「一瞬にして大量の犯罪」が簡単になされるデジタル時代に 性善説などあり得ない。