エドゥアール・マネの展覧会を観に
会期が11月3日迄だったので急いで先週の土曜日に
練馬区立美術館 ( 中村橋駅から2分)へ行ってまいりました。
日本の中のマネ
日本における、マネの受容を考察する展覧会です。
近代絵画の父と呼ばれたマネは、
モネ・ゴッホ・セザンヌ・ルノアール(印象派)画家の先駆者でありながらも、印象派ではありませんでした。
日本所有のマネ作品
エドゥアール・マネ 散歩(ガンビー夫人)
エドゥアール・マネ《薄布のある帽子の女》
ぶらぶら美術館は、大好きな番組です。
10月11日は、日本の中のマネ展を取り上げておりました。
美術館で流していた、動画がありました。
マネをより学ぶ機会に~多くの方が見入っておりました。
日本におけるマネ受容
明治から昭和初期にマネに影響を受けた
日本画家が描いた西洋画作品たち
石井柏亭 草上の小憩 1904 キャンバスに油彩、
オイルパステル 東京国立近代美術館蔵
安井曾太郎 水浴裸婦 1914 キャンバスに油彩
石橋財団アーティゾン美術館蔵
村山槐多《日曜の遊び》
熊岡美彦《裸体》(1928)
現代のマネ解釈~森村泰昌と福田美蘭~
森村作品にドキッとする方も多いよう。
例えば、《オランピア》と《笛を吹く少年》を題材とした
作品の企図は「価値観の攪乱」だという。
そのココロは《セルフポートレイト
(コトバ、着せ替えごっこ)》に!
森村泰昌 肖像(少年1、2、3) 1988 透明メディウムに発色現像方式印画 東京都現代美術館
股から手が伸びている。。
どうしても不快にしか、私は見えない
森村泰昌 『肖像双子』(1988)
娼婦と召使が双子?
森村泰昌《モデルヌ・オランピア》(2017-18)
娼婦が蝶々夫人に
パロディ風で、やはり不快にしか見えない作品
福田美蘭 帽子を被った男性から見た草上の二人 (1992)
合板にアクリル 高松市美術館
謎多き、草上の昼食は、娼婦ではなくビーナスともいわれます
裸婦を描くには規定があるにも関わらず
身近に娼婦のように描いたマネの如く、忠実に描いている
サロンに落選し、スキャンダルになった絵画
(裸婦=娼婦?)ビーナスともいわれる
草上の昼食 エドゥアール・マネ
サロンに入選するも、娼婦&召使のみだらな絵画だと不評
オランピア エドゥアール・マネ
コートールド美術館展で観た
フォーリーベルジェールのバーは、見事でした。
エドゥアール・マネは難解ともいわれますが
印象派に組せず、自らの独自の絵画を貫いた
冷めた熱情を感じ、カッコいいと思いました。
日本の中のマネは、きっと謎多きミスティリアスな
存在だったことでしょう
作品も少なく、展覧会もわずかですが、その魅力は
十分感じた展覧会でした。