星野道夫を知るなら

はじめて読むとしたら、、、、旅をする木がおすすめです。

元担当編集者松家仁之氏が作られたポップ(ほぼ日ストア)

私もそう思います。

PPMと星野道夫さん。書かれておりました。(^_^)

 

 

多くの選択があったはずなのに、

どうして自分は今ここにいるのか。
なぜAではなく、Bの道を歩いているのか、

わかりやすく説明しようとするほど、
人はしばしば考え込んでしまうのかもしれない。

誰の人生にもさまざまな岐路があるように、

そのひとつひとつを遡ってゆくしか答えようがないからだろう。
 ぼくにとっての初めての旅は、十六歳の時のアメリカだった。

 

旅をする木の著書から

十六歳のとき というタイトルのエッセイの書き出しです。

 

当時PPM(ピーター・ポール・アンド・マリー)という

アメリカのフォークグループが日本でも流行っていて、

ニューヨークに着いたら絶対に聞きに行こう、
できたら直接会って話をしてこようなどととんでもないことを考えていた。
そしてわざわざグリニッジ・ヴィレッジの彼らの事務所までたずねていったのを、今少し気恥ずかしく、そして懐かしく思い出す。

 

星野道夫さんもPPMを聴き大好きだったのでした。

私の2級上の年齢、1968年は反戦フォークが流行していました。

 

旅をする木 (文春文庫)旅をする木 (文春文庫)

518円

Amazon

 

星野道夫さんの多くの著書を、少しずつ愛読しながら

今は、座右の名書のひとつにもなっています。

 

 

バスを一台乗り遅れることで、
全く違う体験が待っているということ。
人生とは、人との出会いとは

つきつめればそういうことなのだろうが、

旅はその姿をはっきりと見せてくれた。

 

アメリカに単身で、十六歳で行く。

まだ、外国が遠い時代に

あの頃のアメリカは、キング牧師・ケネディ大統領暗殺

ベトナム戦争への反戦ブーム(ウッド・ストック)の例もあった頃

社会的意識も犯罪の恐れも無知だったと、当時を振り返っておられますが、

(もちろん父親というよき理解者があってのことでした)

旅を通して経験した価値観は、人生の選択の第一歩ですね。

Bの道を歩んだときから、始まったのでした。

十八歳で、ふと目にしたアラスカの風景に

(その地に何が何でも絶対行きたい)

手紙を送り、その地に暮らすという選択の続きが続いていったのだと思います。

今、心に思い描いた風景を、いつか行こうではなく

全身全霊で体験する行動力、心の旅はすべきですね。

若いからとか、年をとっているとかではなく

今、ここを大事に生きていた証拠ですね。

 

星野道夫さんのエッセイは、彼の真摯で実直な人間性

ストレートにほとばしる文章に、ワクワクさせられ

自然や人の暮らしに畏敬の思いを尊重した

その思いが、写真や文章に現われていて、

多くの人を魅了するのだと思います。

 

その知的な哲学の如き、文章に合い

魅了もされ、また考えさせられるのでした。

人生の選択の時、ワクワクする方へ

心の旅は、いくつになってもしてまいりましょう(*^o^*)

 

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