昨日から与謝野晶子のこの詩を思い出しておりました。
私も弟がひとりおります。もし同じに弟が出征すならば絶対に「死ぬな」というだろうと昔から思っておりました。
君死にたまふことなかれ
ああ、弟よ、君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せとおしえしや
人を殺して死ねよとて
二十四までを育てしや
この下の文は非国民、非難を浴びたその抗議文らしいです。
女というものは
誰でも戦争が嫌いです
当節のように
死ねよ死ねよと言い、
また何事も
忠臣愛国や教育勅語を
持ち出して
論じる事の流行こそ
危険思想ではないかと考えます
歌は歌です
まことの心を歌わぬ歌に、
なんの値打ちがあるでしょう
感服するくらい度胸があり潔い女性だったのですね。
洋装の彼女の写真がございました。美しいマドンナだったのですね~
あの頃の女性は特に強かったのでしょう~今よりも・・そうでなければ戦争に行っている夫を家族が守るという使命に勝てなかったでしょう。与謝野晶子やはり大好きな歌人です。