本日は、予告しておりましたとおり、
「ペットと喫煙」について書きたいと思います。
特に、ペットを飼っている喫煙者の方にとっては、
とても、ショッキングな内容になっています。
今回も、お付き合い頂ければ幸いです。
■ニコチン入りタバコ、ペットに害があるの?
人間にとって、有害であるニコチン入りタバコですが、
どの程度の害があるのか?
これについては、主に紙タバコの、
タール等有害物質発生による肺がんリスクの側面、
そして、紙以外のニコチンタバコ全般にも当てはまる、
ニコチン中毒症状の側面が主なものとなっており、
それについての報告も多数されております。
始めに結論を言っておきますと、
ペットを飼っているなら、
それがメビウスなどの紙タバコであっても、
アイコスなどの加熱式電子タバコであっても、
今すぐ止めるべきです!!
特に、ペットの身体が小さければ小さいほど、
中毒症状や肺がんなどの、
リスクは大きいものとなるようです。
☆ペットのために、ニコチンタバコを止めませんか?☆
■ペットへの害はどのくらい?
「主にタールを中心とした、有害物質の発がん性」
「ニコチンの中毒性」
それぞれの害について、
英語版のWikipedia、
"Animals and tobacco smoke(動物とタバコの煙)"が、
色々な研究結果なども参照しており、
良くまとまっておりました。
※リンクは英語版Wikipedia "Animals and tobacco smoke"を参照しています。
今回は主にそこから抜粋し、
タバコの害について解説していこうと思います。
このWikipediaの記事ですが、
現在英語版のみしか公開されていませんので、
ぜひ、日本語版も出してほしいと思います。
※抜粋にあたり、日本語に訳してます。
直訳だと分かり辛いので、多少意訳も含まれています。
誤訳がありましたらゴメンなさい・・・
これによりますと、
「1960年代以来、タバコ煙の発がん性を試験するのに最もよく使われている動物は、シリアのゴールデンハムスターであった。IARC(国際がん研究機関)の論文によると、これらの研究はハムスターのタバコ煙の発がん性を、たびたび証明している」
「IARCの研究では、副流煙の有害物質が、主流煙のものよりもマウスにとって顕著に高い発がん性持っていると言う結論となった」
「マサチューセッツ大学アマースト大学で実施された研究では、タバコ煙に晒される事が、猫の口腔癌の発生に関与していた」
「同じ大学で実施された別の研究では、喫煙者と一緒に暮らしている猫は、リンパ腫になる可能性が高いと結論付けられた」
※英語版のWikipedia"Animals and tobacco smoke(動物とタバコの煙)"からの引用です
これらはタールを主とした、タバコが含む発がん性物質に関わる研究結果ですが、
これだけでも、とても恐ろしい内容です・・・。
ささこうは現在ハムスターを飼っており、
猫も大好きですので、
動物実験を含む内容は、
可哀想過ぎてむしろ読みたくないのですが・・・
この抜粋だけを見ても、
タバコの発がん性物質が、
ペットの健康に深刻な被害を与えるということが、
お分かり頂けるのではないかと思います。
■ニコチンの害はあるの?
これも始めに結論を言っておきますが、
ペットにとっては、ニコチンもヤバい!!
以前にも、加熱式電子タバコの危険性について書きましたが、
アイコスなどの宣伝文句「有害物質大幅カット!」などを見ると、
ニコチンは含まれているけど、
タールなど発がん性物質がとても少ないらしいし、
問題無いんじゃ??
と、考える方も恐らくいらっしゃると思います。
写真はアイコスのパンフレットのものです。
「今までに比べて大幅に有害物質が減りました」という、
イメージ戦略で売れている加熱式電子タバコですが、
以前にもお話しましたとおり、
喫煙者を満足させるための製品である以上、
ニコチンは紙タバコと同量以上含まれます。
発がん性こそありませんが、
この「ニコチン」のペットにとっての害は、
先に述べたタールなどの発がん性物質に負けず劣らず、
とんでもなくヤバいものです。
英語版Wikipediaによりますと、
「犬、猫、リス、その他の小動物は、間接喫煙だけでなく、ニコチンの影響を受ける」
「10歳・雌のラブラドールレトリーバーの1例では、ニコチン中毒となった後に何度も嘔吐し、溶血や脂肪血症の発症とともに、血中の尿素や窒素、蛋白質、アルブミン濃度が上昇した」
「イヌまたはネコのニコチンの毒性レベルは20~100mgと報告されており、これは約1~5本のタバコと同程度となる」
また、別の資料とはなりますが、
「4大医学誌」とも言われる、
イギリスの医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルによれば、
「ペットでは、犬の経口致死量はニコチン9.2mg / kgであると報告されている。しかしながら、臨床徴候では、1mg / kgという低い用量であると報告されている。小さな犬では、1本分のタバコを摂取した後に徴候が見られる」
臨床徴候・・・医学用語で症状(身体的異常)が見られるケースを指します。
※British Medical Journal(BMJ.com)からの引用です。
という研究結果もあります。
小動物はニコチンの影響を受け、
同じ犬であっても、小さい犬の方が影響が大きい、
という事は、より体の小さい生き物であればあるほど、
ニコチン中毒になるリスクは飛躍的に高まる、
という事になります。
先にアイコスのリーフレットの写真を載せましたが、
こうした事実を知ると、
このシーンが犬への虐待にしか見えなくなります・・・。
■ペットのためにも禁煙を!
タールにしてもニコチンにしても、
ペットの目の前でタバコを吸わずとも、
身体に付着し、残ってしまいます。
例え匂いが残っていなくても、
その状態でペットと触れあったら、
ペットに有害物質が移る事になります。
また、部屋で吸った場合、
ニコチンなど有害物質が床に堆積しますので、
犬や猫、うさぎなど床に近い位置で生活する生き物は、
体の小ささも相まって、
人間とは比較にならないレベルで、
健康被害を受けてしまう可能性があります。
そして、紙タバコ本体や吸いがら、
加熱式電子タバコのカートリッジを、
ペットが誤食・誤飲したらどうなるか。
煙とは比較にならない高濃度のニコチンや、
発がん性物質が含まれていますので、
下手をすれば、死んでしまうかも知れません。
ささこうは今でこそ、
ニコチンタバコを止めていますが、
もし続けていたら、
こんな事になっていたかもしれない・・・。
考えるだけで、ぞっとします・・・。
ペットの健康、
そしてご自身の健康の為にも。
もし、飼われているならぜひ!
今から禁煙、始めてみませんか?
今回はここまで!
次回は、気持ちを切り替えてレビューものをやろうと思います!
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