読んで欲しい話をしよう。 | 佐々木リョウ Blog.

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シンガー・ソングライター、佐々木リョウによる日々の記録 Since.2012




『私の母は岩ちゃんのお陰で今も元気に生きとるんよ』



そう言ったのは僕の友達。




これは、何ひとつ嘘偽りのない話。



**************




『お願いがあるんよ』



そう口を開いたのは、昔から振興のある友達。


話を聴くと、カープ岩本選手に手紙を届けてほしいと言う。


確かに最近、僕は岩本選手と仲良くさせて貰っていて、手紙を渡すことはタイミングさえ合えば不可能なことじゃない。

けど、僕を通してカープ岩本選手に手紙を渡してほしい、とか、会わせてほしい、とか言い寄ってくる人、みんなの願いを叶えることは出来ないし、本来なら、手紙を渡すことも僕はしないだろう。

何故か?

それは答えなくても良いくらいだ。










。。。手紙を渡した。




友達のお願いを聞いた。



僕の心を動かした。




心を動かしたのは友達、






ではなく、




友達の母だ。




僕は何故、手紙を渡したいのか?



それを明確に聞いた。



岩本選手に失礼のないようにだ。







友達の母は癌を患っていた。



数年前、ある病院で、リハビリを行う友達の母。


その同じリハビリ室に、たまたま故障でリハビリを行う岩本選手と鉢合わせになったという。


そして、友達の母が見た光景は、直向きにケガのリハビリに向き合う岩本選手の姿、だったと言う。


その姿に感銘を受けた友達の母は、それからと言うもの、自身の癌という深刻な病と前向きに向き合い、


そして、


今もお元気に、ご健在だ。




そう、



僕が友達に託された手紙、



あの時、病院のリハビリ室で岩本選手の姿を観て、感銘を受けたから、今の自分があるんです。感謝しています。


そういった内容が書かれた、友達の母、直筆の手紙だ。



断る理由もなく、試合後時間を作ってくれた岩本選手に手紙を渡した。


彼は今、球団として近年まったくなかった3位争いの渦中。

シーズンが終わってからでもいいけぇ、時間のある時に読んで下さいと僕は伝えた。







岩本選手と別れて、1時間しない内にメールが入る。


「手紙読みました、僕みたいな選手がそんなふうに人の為になっているなんて恥ずかしいくらいです、まだまだがんばらんといけんと思いました。」



そう綴られたメールのすぐ後に、



「リョウくんにプレゼントしたリストバンド、友達のお母さんにあげてくれませんか?またリョウくんにはあげるから。」


。。。縁と言うものは不思議で、手紙の差出人に向けて、僕は今日手紙を書きました。


がんちゃんのリストバンドを添えて。



人、一人の人生にサプライズをするのは好きです。


されて嫌な人はきっといない。



こうやって、世の中、笑顔になっていけばいいなって思いました。


素敵な話だと想ったけぇ、


この熱が冷めないうちに、


ここに綴って置きます。




読んでくれてありがとう。



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佐々木リョウ




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