増川弘明こそが、ギターヒーローである。 | 空堀ホイホイ

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BUMP OF CHICKEN GOLD GLIDER TOUR 2012(初回限定盤) [DVD]/BUMP OF CHICKEN


バンプ初のライブDVDということですが、今までスペシャとかでたくさんライブ映像見てきましたからそれほど意外な感じはありません。

メジャーデビュー当初まではぎりぎりなんとかチケット買えて何度か見ることも出来ましたが、今やスタジアム級のバンドですから、このライブDVDは久しぶりに、間接的かもしれませんが、バンプの今が詰め込まれていると期待して買いました。

実際、素晴らしい内容でした。

バンプならではのサプライズ的な演出も素敵でした。

買えば、分かります。


本編のライブではたくさんのクライマックスシーンで埋め尽くされています。

たくさん印象的なシーンがありますが、個人的には「メーデー」での演奏シーンです。

アリーナに設営されたセカンドステージからふたたびメインステージに戻り演奏されるこの場面。

ナイーブな心情を8ビートとエレキギターのディレイ音で掘り下げて行く行為をロックンロールに昇華できるのがバンプ屈指、唯一無二のロジック。

間奏で升君は明らかにドラムヒーローであった。

そして、増川君。

素晴らしい。

彼こそがギターヒーローであった。

彼の成長こそが、バンプのロックバンドとして転がり続ける姿だと確信しました。

増川君は突出して技術のあるギターリストではありませんし、正直、バンドの中で、一番、技術的に努力し続けていると思います。

増川君は、藤原基夫が描く世界観の絶対的ワンピースであり、その表現手段がたまたまギターを弾くという行為なだけなのです。

それこそが尊いのであり、音になるだけなのです。

これは他のバンドには無い物語であり、バンプがずっと特別な存在である理由です。


冒頭、「三ツ星カルテット」から「宇宙飛行士への手紙」での増川君。

とくに「宇宙飛行士への手紙」での間奏のギターソロ。

まるで流れ星が次から次へと流れるようなビジョンが描かれるようです。


増川弘明こそが、ギターヒーローである。