
バンプオブチキンを最初に聞いたときの感想は、なんか懐かしいと思ったんです。
80年代後半のバンドブームの頃のビートバンドっぽいなと感じたんです。
例えば、ユニコーンとかストリートビーツとか。
あと、やっぱり歌詞がブルーハーツ的な視点やなと。
きっとね、藤原基央君にはお姉さんがいるそうですが、その影響でひとつ上の世代のロックを小さい頃から聞いてたと思うんです。
この「グロリアスレボリューション」の歌詞の中で
「その耳に何が聞こえるの アイムアルーザー、願わくばウイアーザチャンピオン」ってあるんですが、これはね、アイムアルーザーはユニコーンの曲名。
ウイアーザチャンピオンはコブラの曲名。だと推察してるんです。
いずれも個人的には懐かしいですね。
だから、バンプが登場したとき、新しいというより、懐かしく、馴染むかんじだったんですね。
日本のロックが成熟し始めた21世紀に架けて、バンプは使い古されかけていた8ビートというフォーマットをもう一度鮮烈に鳴らしたんだと思います。