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くじけてなるものか 笹川良一が現代に放つ警句80/工藤 美代子



さてさて、今年も残すところあと一日ですが、朝っぱらから掃除して、埃まみれでした。

今年は公私ともに大変でした。

いまだに今年を振り返ろうとしても、まとまりません。

やはり一番大きいのは、震災、原発事故でした。

また、これを機会に一気にこの国の腐敗もあぶり出されました。

まず、政府、そして報道。そして電力会社、経団連。他にもいっぱい。

魑魅魍魎の世界。

ここ数年、ネットでは活発な情報交換が行われてきましたが、今年はそれがより有効な手段として多くの国民に定着した感があります。

特にツイッター。

震災の時はツイッターが一番有効な情報インフラでした。

しかし、デマや不確かな情報も多く、自分自身で判断をしなければいけない場面が今も続いており、様々な意見や感想が渦巻いております。

正直、文字を読むのも辛くなることもあったりします。

また、自分自身も情報を発信して、あとから間違えと気づいたり、認識が変わったり。

さきほど、過去のブログ記事を読み返して、自分自身、迷走しとったなー、と。


さて、ここんとこはまってる笹川良一の名言集でもって、今年の締めブログとさせて頂きます。

編者の工藤美代子の解説はさて置き、なかなかいい内容の著書でした。

いくつか笹川良一の警句を掲載してみます。

まず、現在ど真ん中な警句。

プルトニウムの使用は最小限にすべきではないか。

想像を超える天然災害や再処理施設の問題、輸送の危険性も問われている。

いつテロリストに襲われないとも限らない。

核兵器製造に転用可能だからである。

今ほど電力の節電と、大替エネルギーの実用性が急がれることはない。




もう、ずどーんと言い当ててますね。

笹川さんは健脚で有名で、エレベーターを使わず、平気で数十階もあるビルを階段で登り下りしてたらしいです。

さてお次。


経済が栄えても、心が滅びてはなんにもならない。

カネが余ってるからといって、外国の不動産を買いあさり、地価をつり上げるのは地元住民の不興を買う。

経済力と仁徳のバランスが肝心なのだ。


これはこれからの被災地東北の復興のあり方を、外国資本に向けて問うべきではないでしょうか。

次。


わたしが大病にかかる場合、目が回るという前兆がある。

大地震にも同じく前兆があるのではないか。


笹川さんも宏観観測、されてたんでしょうか。

次。


一票欲しさのために、実行不可能な放言をする政治家が多い。

かつて江戸時代、治山治水にあたる奉行は生命を賭し、切腹覚悟で責任を果たしたという。


次。

NHKは日本を滅ぼす放送局だ。

昭和天皇を武道館にお迎えして、自治体消防三五周年記念大会が開催されたときのことだった。

彼らは取材にやってきたものの、一コマも放映しなかった。

こういうのを「日本に背を向ける放送局」というのである。



今年、震災を受けて天皇陛下のお言葉を発せられた映像は編集された挙句、トップニュースではなかった。

次。


人の迷惑も考えずに、騒音、暴音をまき散らすな。

街頭演説はメガホンで、物売りは地声でやるのがいい。



次。


室内にいて無駄に電力を使うなら、戸外に出て太陽にあたれ。

月は闇夜の提燈になり、太陽は無料の暖房と健康を与えてくれる。

自然への感謝は、省エネの第一歩だ。


次。

出処進退の仕方は人物の評価を決める。

勝手気ままで、自己中心主義者の進退ほど見苦しいものはない。

その点、岸信介氏の政界引退は鮮やかだった。



昨日の岩上×孫崎対談でも、新説、岸信介の在日米軍撤退説は興味深かった。




というわけで、他にも名言を残されておりますが、やはり経営者の才覚は、博打的。

色んな噂の絶えない笹川良一であるが、何故か彼の残した言葉に懐かしさを感じるのは僕だけではないはず。


「人類みな兄弟」

彼は本気で言ったのだろう。


今年もご愛読ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。太陽