ははは。
また日を改めて行こうと思う。10月31日には白洲さんの息子さんが講演に来られるようだ。
折角来たので常設してある展示会場を見回って、結構楽しめた。
というか、箱物行政の実態を考えさせられた。
立派な美術館やねんから、もっと色んな企画があってもいいのにな。
ガラガラやったで。
そこからかなり山の奥に入ったとこにあるミホミュージアムに今度行ってみたい。
ここはかなり凄いらしい。
美術館を出ると、直ぐ側に埋蔵博物館があった。ここは地元の縄文時代の発掘品が展示してあった。
ここはなかなかぐっとくるものがあった。
世界最古の土偶が展示してあった。


五千年から一万年前の遺跡が琵琶湖の湖底から発掘されてるようだ。
琵琶湖自体、何万年単位かで、移動しているようなことを聞いたことがある。
更に、滋賀の東部辺りには邪馬台国があったかもしれないという説もある。
地元の観光業の方は、上手に面白い企画をやったら、活性化に繋がると思うのだが。
白洲正子さんの臭覚は凄いと思います。
近江は「日本の楽屋裏である」
さて、俺も白洲正子のように少しでも近江路を堪能してやろうと思い、美術館のある瀬田の町を練り歩いてみた。
白洲正子曰く「旅の醍醐味は行き当たりばったり」
駅から琵琶湖に向かいながら、大萱神社を経由し、静かな街並みを散策した。
やがて、琵琶湖が眼前に現れた。
時は夕刻。
思わず俺は「あかねさす~」とアホの如く呟いてみた。


この辺りは琵琶湖というより、殆ど瀬田川の始まりであったが、矢張り近江路の醍醐味は近畿の水瓶、琵琶湖である。
まじまじと琵琶湖の沿岸を散策することはあまりなかったのだが、改めて近江は風光明媚であると実感。
ここから徐々に北へ向かうにつれて、更に神話的な風景になる。
同行していたツレに沖島まで行かないかと言うと、さすがにそれは却下されたが、その辺りは白洲正子が近江で一番愛した景色が広がっている。
近江は縄文文化と弥生文化の絶妙な融合が魅力だ。
それからビールを飲みながら琵琶湖を南下し、橋を渡って石山まで歩いた。
この辺りも良い雰囲気の町であった。
近江山河抄 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)/白洲 正子

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平城遷都1300年の奈良も良いが、近江には自然の生命力と人の文化の融合がむき出しのまま、ある。
白洲正子が取り憑かれた近江の魅力を、もっと堪能してみたいと思った。
白洲正子が著書にも記していたが。ホントに近江は日の入りが、美しかった。
俺はいつまでもアホのひとつ覚えのように、「あかねさす~」と呟き続けていた。