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なんとなくシリーズ化している白州正子さんの著書の読後感想記事ですが。
今日知ったのだが、滋賀県立近代美術館で白洲正子 神と仏、自然への祈り
という展覧会があるそうだ。
これ行きたいなー。
俺的には絶好のタイミングだ。
さて、ここのところ、何冊か同時に色んな本を読んでいる為、自分の考えが支離滅裂気味なのだが、やはりこういった展覧会はじめ、現地、現場に訪れて五感で何かを実感したいです。
正直、日本の歴史を詳しく知ろうとしながらも、現状の日本との関連を鑑みると絶望的に庶民とお上の関係がネガティブなものに思えてくるのである。
今年は奈良遷都1300年だが、それは律令制という奴隷制度が出来て1300年と思えてしまうのである。
しかし、実際奈良や京都、様々な文化遺産や古墳や遺跡跡に訪れて直に接してみると、「あ~やっぱり素晴しいなー、」と、当時のことを夢想してしまうのである。
そこからその時代に生きた人々の様子なんかを想像しながら、そして現代に生きる自分とは何ぞやと。
白洲正子さんは
「万世一系とは天皇家のことだけではなく、私たちの文化の純粋性をいうのではないか」
とこの著書で書かれています。
なんだかこの言葉に救われたような気がしています。
結局、今に生きる我々が、歴史をどう捉えるかやと思うんです。
そして、どう生きるか。
先日本屋にていよいよ俺も古事記、日本書紀の原文を読んでみようと思い岩波文庫から出版されているのを立ち読みしてみたが、やはり難しすぎる。てか読めん。
ある程度現代語に判りやすくしたのも幾つか読んだが、それらは訳された方の解釈が多少は入るので、誰の訳されたのにしようか只今検討中である。
俺も坂口安吾みたいに記、紀の行間を睨める読解力が欲しい。
そして安吾みたいに自称タンテイを名乗ってみたい。
もしもっと若くて学生だったら、古文の勉強をし直して、記、紀や万葉集、源氏物語、伊勢物語、竹取物語、平家物語、奥の細道なんかの原文をしっかり読めるようになりたい。
ほんとこれらはこの国の宝ですよ。
世界に誇る文化遺産ですよ。
日本語の響きはホントに美しく、儚い。
今でも平家物語の冒頭は暗記してますよ。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
なんてめっちゃかっこいいですよね。
これを琵琶法師がベンベンとやったわけでしょ。
かっこいいなー。
琵琶にもチョーキングがあるねんな。
これは、外人の前でやったらびびるやろな。
う~ん、なんとか現代音楽と融合できひんもんやろか。
折角こんなに尊い文化の残る国に生まれてきてんから、自分なりに自由奔放に解釈して、次の世代に伝えられたら、それこそ白州正子さんの言う通り文化の万世一系になるやろね。
詰まらん政治なんかのせいで日本が世界から舐められっぱなしってのはほんまに悔しいですわ。