下北ギターロックシーンを回顧する② | 空堀ホイホイ

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ベロベロバー

LAMP/BUMP OF CHICKEN

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このバンプのマキシシングル廃盤のようです。

これに収録されてる「バトルクライ」がバンプを知る切っ掛けでした。

歌い出しの「自分に一つ嘘をついた、まだ頑張れるって嘘をついた」

この歌い出しで「俺のこと歌われてんのか」と錯覚したバンドマンの友達が多数います。

当時二十歳そこそこの藤原くんがこんな切羽詰った唄を歌うなんてこの時点で老成しすぎています。

僕らオーバーサーティーからすると下の世代のバンドやけど無条件で白旗ふって降参してしまうバンドの登場でした。

ヒロトが「ロックで若者を騙してんじゃねーよって言われるけど、ロックってそういうもんだと思う」的な発言をしてましたが、90年代の終りに「それでもロックにしがみつくしかない」という覚悟を持って現れたのがバンプやったと思います。

このマキシシングルには思い入れがたくさんありすぎてなかなか書きたいことがまとまらないのだが、ひとつ思い出すのが、当時友達に買ってあげたことを思い出します。

ライブにもたくさん足を運んだし、バンプは個人的には特別なバンドです。

下北にはハイラインレコーズというインディー系のCD屋さんがあったんですが、そこを中心に下北ギターロックシーンが全国に飛び火していったんですね。

なんだか懐かしいです。

もうバンプも10年選手ですか。

彼らも三十路ですか。

下北にたくさん良いバンドいたけど、バンプはその中心で標榜とされてたけど、一番マイペースに活動しながらも立派にメジャーで実績をあげてきたんですね。

最初から藤原くんの声や唄が突出してたのもありますが、時間が過ぎて浮き彫りになるのは、良い曲が多いなということです。

それに尽きます。

藤原くんは前向きな気持にさせてくれる唄が多いですが、逆にかなり深いダークサイドも知っていると思います。

だからこそ前向きなモノを放つときに説得力があるんでしょう。

それが哲学的にならないのは幼馴染のメンバーに拠るところも多大にあるんでしょう。

いまやチケットの購入が最も困難なバンプですが機会があれば是非見たいです。

何かを確認するためにも。。。。