昨日の続き(長文)
勝負事の際の、心の持ち方。
自分の実力を120%引き出す方法。
「心が強いからだ!」と思う人もいるけど、そうじゃない。
…一言で集約すると。
…何を見るか、だ。
…。
普段の体重68キロで、ウェルター級66.6キロでやってた理由。
それは、単に、減量する必要がなかったから。
減量なんぞしなくても、日本東洋に俺に勝てるやつはいない。
…でももちろん世界タイトルは無理だ。適正階級のスーパーライトで狙おう。
…などと思ってたら、まさかのチャンピオンサイドからのオファー。
…いやいや、ウェルターは無理っしょ!!
…しかも、相手は無敗の世界チャンピオン。
こちらは、東洋タイトル取ってWBA15位にランクインしたばかりの、勝ったり負けたりのボクサー。
…しかも、当時日本人海外世界戦連続失敗記録は、20だか30だか。
ウェルター級の世界チャンピオンは、未だ誕生してない。
絶対無理っしょ!笑
普通に考えて、勝てるわけないっしょ!!笑
…これより絶望的な試合って、あんまりないですよね。笑
…駄菓子菓子、負ける不安などこれっぽっちもなかった。
試合前、俺の身体と精神は血湧き肉踊り、爆発しそうだった。
…ただ、それは、自分一人のおかげではなく、日本からはるばるウクライナはドネツクまで駆けつけてくれた30人の仲間による力も大きい。
あの人達には一生感謝だ。
…その支えがあってこそだけど。
…何をどう考えていけば良いのか。
…ここが、すごく大切なとこ。
…。
答えは、シンプル。
…。
…ずばり、勝利。
勝利、勝利、勝利。
勝つことだけを考えるのだ。
勝利だけを真っ直ぐに見るんだ。見続けるんだ。
勝ったらどうしよう、もしも勝てちゃったらどうしよう。
万が一でもいい、もーしーも勝てちゃったらどうしよう?
…人は、見る方向へと動いていくのだ。
負ける方向を心配したり気にしたりしたら、負けを自ら引き寄せるのと同じだ。
無理矢理でもなんでもいい、勝つことだけ考えるんだ。
だから試合前、俺は最高にワクワクしたんだ。
それは、強さでも才能でもない。
自己マインドコントロールだ。
そのやり方も、ある程度確立はしている。
…繰り返す。
試合前の不安や緊張は、強さ弱さじゃない。
何を見るか、だ。
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