そうはさせない

現役の時。

応援してくれてる方に、ちょっといい料亭にご招待頂いた。

男性従業員はスーツに蝶ネクタイ、女性従業員は着物だった。

…駄菓子菓子、自分達のテーブルについた女性アルバイトは、まだ新人だった。

料理をそろそろヨロヨロ運ぶ。

…。

「ムギューーーーー！」

おもくそ足を踏まれた。笑

「ハワワハワワ、ごめんなさいごめんなさい！」

慌ててる。笑

…こういう店なら、「すみません」どころか「申し訳ありません」よりも「申し訳ございません」だろうと思いつつ、

「…いやー、今ちょうど誰かに足を踏んでもらえないかなぁ〜と思ってたところなんですよ。むしろありがとうございます（ニッコリ）」

素の笑いは堪え、なるべく真顔でわざとらしくニッコリした。

「……。（笑）」

笑いを堪えている。

…イケる口だ。笑

「…いい具合の力加減で、ピンポイントでちょうど踏んでほしかった所をムギューーっといってくれて、本当ありがとうございます。（素）」

「ぶひゃひゃひゃひゃー！笑笑」

「ちょっと足踏んで欲しくても、なかなか従業員の方には頼めないですからね」

「ぶひゃひゃひゃひゃひゃーー！！笑笑」

…高級料亭で、愛想笑いならいざ知らず、そんな爆笑してちゃダメだろ！！笑笑

…ああー、そうさ！

俺は、意地悪が好きさ！！

大好きさ！！

アイラブイジワル！！

…。

…食事を終え。

店を出る際には、店長らしき人も従業員も、店の前までお見送り。

「本日はご来店誠にありがとうございました」と一同深々と頭を下げる。

…ワタクシの足を踏んで頂いた女性従業員様も、シレッとすまして一緒に深々とお辞儀してる。

…そうはイカのキンタ○。（タコが引っ張る）

俺「今日はいい具合に足を踏んで頂き、ありがとうございました！笑」と俺もわざと深々お辞儀した。

女性バイト「ぶひゃひゃひゃひゃーー！笑」

店長「え？あれ！？え？うん？！」

俺「おかげで足のこりがスッキリ良くなりました。

従業員「ぶひゃひゃひゃひゃーー！！」

店長「え？ん！？うん？？」

…その後はどうなったか、俺は知らない。笑笑

…まぁ俺も笑ってたので、そんなには怒られなかっただろう。笑

たまには洋食