こないだのKO祭りから、ちょいとマニアックなボクサー解説。長文です。

…。

…タイトルとか以外のフィリピン人を日本に呼んでくるのが一時期禁止になって、代わりにタイ人が連れて来られるようになった。

…駄菓子菓子。

…タイ人の一般的な国民的性格から言うと、頑張るのは嫌い。笑

なので「どーせ勝てない」と思ってる相手に対して、最後の最後まで頑張るなどと言うことをするタイ人は少ない。

怪我したら痛いのは自分だから。

それでファイトマネー同じだし。

…日本の野球みたいなもんで、ムエタイをやったことのある男子はおおよその推測で3分の1くらいじゃないか?

その中で本当に続けて、かつ、パンチが上手くてパンチやりたい、さらには国際式(タイ人から見た一般のボクシング。タイではボクシングと言えばムエタイ。国際式ボクシングが我々の言うボクシング)の方が外貨稼げるようになれば全然稼げる、という理由で、国際式に転向するムエタイボクサーは結構いる。

世界チャンピオン目指してボクシングジムの門を叩く日本人ボクサーとは、土壌の広さが違う。

…そもそも本当に職業ボクサーになるのは究極の肉体労働者のような雰囲気もある。

…ムエタイボクサーやってれば3食寝床が保証されるから。

…基本的に同じ場所で寝泊まりし、朝走ってからバンデージ巻いて、ミット打ちまでして、みんなで同じ釜の飯を食う。

食ったら寝る。

午後は再びジムワーク。

…生活は、日本の相撲部屋に近い。

週3回マスボクシングに近いスパーリングをこなす。

全部本気で打ち合うスパーをやると、身体壊す確率も高いから。

日本だと14オンス〜16オンスのグローブを使うが、タイではやはり練習ということで18オンスとかのグローブを使う。(重量級は20オンス?)

子供の頃からそれ続けてるから、ボクシングがやたら上手い。

…ただこれは逆に言うと、ゴリゴリのインファイトには慣れてない気がする。

揉み合いだとか。

…かつて辰吉丈一郎さんとやったシリモンコンがそうだった。

…武者修行でタイ行った時、その時俺はタイのそんなスパー事情も知らずにガンガン打ち込んで行ったら、シリモンコンもそれに合わせて来た。

めちゃくちゃ上手くて強かった。

…まとめると。

タイ人は、やたらアウトボクシングが上手い。

ただし根性とかに美学はないので、勝てないとなるとあっさり諦める。(世界チャンピオンやランカーは別)

ちなみに、ムエタイボクサーは月一回とか試合する。

国際式ボクサーも2ヶ月に一回とか試合するそうだ。

…試合が経験値そのものなんだね。スパー代わりというか。

…世界チャンピオンでも、防衛戦の合間に調整試合を入れたりする。

…対して、フィリピン人。

フィリピン人は、全国民1億ちょいのうち1000万人以上が海外に出て働いている。

その海外からの送金だけでGDPの1割が占められる。

…20年くらい前は全国民の4分の1とかでビックリした記憶があるけど、減ったのかな…。

自国に仕事がない、治安悪い、海外の方が通貨高い、国としてもそれを後押ししている、アメリカの植民地だった関係で英語話せる人が多い、等の理由が重なっている。

なので、日本のボクシングでも昔から噛ませ的な役割でフィリピン人が呼ばれてきた。

駄菓子菓子フィリピン人禁止によりタイ人やインドネシア人とかが呼ばれるようになったのは先述の通り。

…ただ、フィリピン人はちゃんと仕事する。

頑張ってお金稼いで家族に送金したりする。

なので、ボクサーとして呼ばれたならばボクサーとしての役割を果たす。

…タイ人は、「やったぜこれで小遣い稼げる!」と日本来てる個人的イメージ。笑

試合終わったら秋葉原行って電化製品買い漁ってたり。笑

もちろん世界チャンピオンとかは負けたら次がなくなるので一生懸命闘うけど。

…。

…で、こないだのKO祭り。

最短KOした人には賞金50万円。

KO率高いボクサーと、相手は全員タイ人。笑

…こりゃ高いKO率期待できるんじゃないのとセミセミ辺りから見たが。

…とりあえずパンチ当たったのかどうか分からない感じで、タイ人倒れる。

「あれ立ってこねーぞ。笑」

と思ったら、案の定。笑

表情は苦悶そのものだったが、果たして…。笑

…まぁ、そんなもんですね。

セミファイナル佐々木尽。

そこまで焦らずともガツガツ狙っていくが、タイ人粘る。

…タイ人は、すごく冷静に戦うのだ。

週3回6〜8ラウンドもマスボクシングを幼少時からやってれば、そりゃ慣れるわな。

…なので、試合もスパーのような感覚でやることが多い。

…一つ違ったのは、3ラウンド、3回目倒されてもまだ立ち上がってきたこと。

…スリーノックダウンルールじゃなかったんだ!?

…4回目でさすがにストップ。

タイ人にしては根性出した。

…で、メインの15連続KOの比嘉大吾は、これまた相応しくWBOアジアパシフィック9位のソンセン・ポーヤム。

こちらはタイ人の本格派。

本格派の方は、上手いんだ。

比嘉大吾砲不発に終わった。

…。

…ただ、何となく興行やるよりは、こうして何か動きや面白みをつけてボクシングの面白さを見せようとする姿勢は、素晴らしいと思う。

次にも期待したい。



こないだの試合来てた沖縄ワールドリングの仲里繁さんと、宮田ジム松信さん。

⇩10位以内キープで夜露死苦お願いします

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