ワタクシ、文系で、社会を政治経済にしたんですね。
代々木ゼミナールの単科を受講してたんだけど。
吉田一徳先生という、厳しい先生がいた。
ホワイトボードをほとんど使わない。
理由は面倒臭いから。笑
ほんで、ベラベラーっと喋る内容をひたすらメモ書きしていかねばならない。
めちゃくちゃ大変だけど、その先生一択ってくらい受講生からの評価は高かった。
…で、その先生は、授業の内容で突然マイクを向けてきたりする。
それに即座に答えなくてはならない。
…。
想像して下さい。
200人とかいる教室で、自分が突然マイクを向けられた瞬間。
「あなたの名前は何ですか?」ならパッと答えられるかもしれない。
けれど、「あなたの曾祖父さんの名前は何ですか?」だと、一瞬「えーと」と考えるじゃないですか。
…それじゃ全然ダメだと言う。
考えなきゃ出ないようじゃ、本番でド忘れする可能性があると。
完全に覚えていれば、一瞬で出るはずだと。
そうでなきゃ復習が甘いと。
200人の前で、マイクでケチョンケチョンに貶される。笑
前の席とか長テーブルの端の席だと、突如当てられる可能性がある。
吉田先生の授業は、皆長テーブル内側の席に寄り添って座っていた。笑
…ちなみに挑戦好きなワタクシは、一番前の端、最も危険なレッドゾーン席に座るのが常であった。笑
…そこは最もマイクの回ってくる場所。
もちろん、パッと振られた問題にパッと即答するのは難しい。
自ら恥をかきに行って、恥をかくことによって自らを鼓舞してた。
…ようやく覚えたことを、即答することは難しい。
けれど即答するため、何十回と同じことを繰り返し暗記するのだ。
自分の名前の如く、それが常識となるまで。
「はい、さっきやった○○は?」
「…えーと…」
「はい、この人はもう忘れてます。笑 さっきやったばかりなのに。笑」
…「即答するために、どれだけ復習しなきゃならんのか分からんのかあああ!!?」と思ったが、そんなことは知ったことではない。
自分の曽祖父の名前でなく、自分の名前の如くなるまで徹底して復習しなくてはならないのだ。
…。
…最前列、長テーブルの端席左右二つが、最もレッドゾーン席だったけど。
…俺は決まって向かって左側最前列、そして右側最前列もほとんど同じ人が座ってた。
…ちなみに俺の右側に座ってる人は、ガチで凄かった。
何聞かれても、即答する。
彼が答えに詰まったのを見た記憶はない。
一時は吉田先生と彼との、一問一答講義のようになっていたりした。
「…あんた、もう勉強することないじゃん??」とも思ってた。笑
…いや、ワタクシだって、模試の偏差値で言えば70、人口比率で言えば100人に1人位には常に入っていたんですよ??
…けれど彼は、人口比で言えば10000人に1人、偏差値で言えば75くらいにいたのだろう。
…一般的に見てトップクラスと思われる人間同士でも、そこにはまた厳然たる差があるんだなと実感したのは、この頃からだ。
…例えばそれを、一度もその授業に出たこともない人にあーだこーだ論評されてたら、どうよ?
「…いや、一回でいいから自分自身でやってみてくれ」と思うだろ??
…ボクサーがボクシングファンにたまーに感じるのは、そんな感じ。
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⇧どーーーーしても嫌なら無理にとは言わないよ。泣