1ラウンド、ロマチェンコあまり出てこず、いけるかと思ったが。

距離詰められなきゃ身長リーチで上回る中谷有利なので。

しかしロマチェンコ、いい左。

やはり出入りが速い。

加えて当たらないポジションを作るのが上手い。


リーチで勝ってる分、ロングレンジの戦いになれば中谷有利。

けれど下がって距離を取るのでは相手のペースになりやすい。

よって、なるべく下がらずに遠くからのジャブで距離を作りつつ、プレッシャーをかけながら距離を作る。

この戦い方がベストだ。

それをやれてる感はあった。


一回終了。

ロマチェンコ、偶然のバッティングで額切る。

偶然のバッティングは、切れた方が不利だ。

血が目に入るから。

しかしロマチェンコ側もいいカットマン用意してるのだろう、次のラウンドではピッタリ止まってた。

2回まではポイントでつければ取られてたにせよ、いいペースかなと思ってたが。

3回。ペース握られつつある。

4回
しかし中谷ペースを渡さない。
下がらずに距離を作り続ける。
まだいいペース。

5回
ロマチェンコ、やはりうまい。

距離は取れてるが、懐に入ってきて、かつ速い。

パンチ入ってからのもみ合いで、ダウン取られる。

これはダメージで判断されるので、中谷も否定のジェスチャーをしてたが、痛いダウン判定。5ラウンド。

6ラウンド
チャンスと見るやロマチェンコ詰めにも来たが、ここはセーフ。

詰め切れないと見るや、またすぐに元のペースに戻す。

ロマチェンコ、ペース配分もきっちり考えて、12ラウンド続いてもいいよう、磐石の勝利へと試合を進める。

7ラウンド
ロマチェンコ、無理はしない。ポイントを積み重ねる。

8ラウンド
やはりペースは変えられず。

9ラウンド
ダメージも溜まり一方的になり、レフェリーストップ。


写真とピックアップワンポイント解説

ロマチェンコの細かい技術は、本当説明し切れないくらいあるので、ここでは数あるうちから一つだけ。


少し揉み合った後、左を打ち込む体勢に入り



中谷のふくらはぎにロマチェンコの膝が当たりそうなほど完璧なポジション取りにも注目。

このポジションからだと、中谷は何も打てないが、ロマチェンコだけが自由に打ち込める。

中谷レベルのボクサーにこんな完璧とも言えるポジションを易々と使ってしまうロマチェンコ。


中谷の左ガードを右手で抑えつつ、この時はまだ中谷もロマチェンコの左が見えてる。

右手はパリーの用意できてる。



ので一度止める。その場で打ち下ろしたような格好になってる。



そしてその位置からそのまま

左。当たる。



これを0コンマの間にやってる。

普通じゃあり得ない。


…ロマチェンコ見てると、ボクシングはもしかしたら腕以上に足が大事なのかもと思えてくる。


パンチは皆一生懸命鍛えるから大差なくなるけど、足は意識する人してない人で雲泥の差が出てくる。

上で解説したものを含め、違いをもたらすコツは、ほとんどのジムで教えられない。

多分ロマチェンコもそう。

自分で試行錯誤しながら身につけていってるのだ。

打ち終わった後、相手の返しをもらわない位置にいるとか、細かいフェイントとか。

挙げ出したらキリがない。

…全く力まないこととか。

…パンチを打ち合うわけだ。

そりゃ力入るよ。

入って当たり前。

世界チャンピオンでも入ってる。

完全に脱力できてたのは、俺の全キャリア通じても数人。

もはや「こうしなければならないこと」というより「特技」に近い。

パンチ力が飛び抜けて強い、とかの。

ひとまず今日はこんなところで。

追記 セコンド入ってた繊大さんによると、顔の腫れが酷くて目が完全に塞がってるそうだ。

顔を冷やしながら今寝ていると。(日本時間18:47)

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