ふとした雑談からだけど、たまには学問的に難しい話をします。
今日の話を理解すると、確実に一つ賢くなります。
…。
…よく、「正しい言葉」とか「間違った使い方」とか言いますね?
…そんなものは、本当は一切ないのです。
あるのは、「その時代その地域において、正しいとされている言葉」のみで。
…簡単でよく例えに出すのが、「毎度ありがとうございます」。
…「ありがとう」の語源は、「有り難し」。
滅多にないこと。
…そこから、「感謝」の意味を持つことに派生しました。
なので、「毎度ありがとうございます」は、元来の意味からすると「毎回滅多にないことでございます」。
笑
「お前、馬鹿にしてんのか!?」ってことになっちゃいますよね。笑
…けれど、現代日本で、「毎度ありがとうございます」と言われて馬鹿にしてんのかと感じる人はいない。
言語は常に変化し続けるのが本質で、例えばこれだけインターネットが普及してる現代ですらなお、「方言」と言われる地方独特の言語は根強く残ってるわけで。
じゃ方言は間違ってるのかと言えば、そんなことは決してないわけで。
今の日本語と100年後の日本語は、確実に違うものになります。
千年後には、現代言語が至極当然に「古文」として学校で教えられることになります。
…。
言語学と辞書は、事象と自然科学の関係と似ています。
「音は空気中を毎秒約340メートル伝わる」と科学したから、音は毎秒340メートル動くわけではなく、音速を科学的に分析した結果、秒速約340メートルなのです。
常に事象が先です。
「捲土重来」を「マクドちょうだい」と皆が読み出したら、それが正しくなるのです。
辞書が追いついていないだけなのです。
辞書は事象をなるべく正確に把握し事実と推測される内容を表記するのみで、辞書が言葉の意味を決めるわけではないのは、自然科学が事象を決めるわけではないのと同じことなのです。
実は以前のブログより再掲
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