価値観が変わるくらい面白い経験だったが、ブログでの反応は薄いので、箇条書きで。



○スタッフから何から、先生まで、基本全てボランティアで成り立ってるみたい。

○料金は寄付のみ。けど米と漬物味噌くらいなので金はかからず、新規建物を増やしてる。

○座り方は基本あぐら。しかし二時間もじっと座り続けてるのはだいぶキツイ。
足は伸ばしてもいい。でも寝ちゃダメ(当たり前だ)。
けど外国人とかお年寄りとか、椅子や補助椅子みたいの使ってる人もいた。

○生徒同士の会話禁止。目を合わせたり、意思疎通も禁止。ケータイ、パソコンも預ける。俗世と断絶し、ひたすら自分の世界に入り込む。
……俺は、変に人間関係に気を使ったり、ウッカリボクシングのこと話してボクシング話させられたりふることなしに、むしろ楽だった。

○空き時間に自分で洗濯。手洗い。脱水機のみあった。旅人の俺は朝飯前だが、慣れない手つきで大変そうにやってる人もいた。あんなの洗剤を少なめに入れた水につけといて、最後ガシャガシャっとやって絞ってすすげばそれで大体OKなんだ。こすったり叩いたり大変そうな人もいた。
……脱水機あると非常に楽だね。

○メシは粗食。玄米、白米、と何か。パン。野菜すら毎食ではなかった。肉魚はなし。味噌や白ごま黒ごま塩オリーブオイル酢、あと色々置いてあるが、人にも聞けないし俺はどうすればいいのか分からなかった。
……調理とかは知らないが、欧米人はサラダにオリーブオイル、酢、塩で食べるの知ってたし、それをさらにオリーブオイル、酢、醤油でさらに美味しいのも知ってたので、俺はそれをやった。
……数日して「ごま塩!ごまと塩でご飯が食べられる!」と閃き、活用。
……それが今回の悟りだった。
……はずないだろ。
……しかし、味噌がボンと置いてあるのは最後まで謎だった。
米に味噌を直接つけて食べるのか??
そこからさらにもう一つ。
宮沢賢治「雨にも負けず」の一節。
「1日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ」が思い出された。(中学校だかで丸暗記させられたが、ふと思い出したけど全文は出てこなかった。その時は「めんどくせえ」としか思わなかったが、今となっては感謝だ)
……ちなみにあの有名な詩は、宮沢賢治の死後偶然手帳に書いてあったのを発見されたものなのだ。……誰かにこのウンチク喋りたかった。しかし会話禁止。
……しかし玄米四合って、一合が茶碗2.5杯とすると、一日茶碗10杯を食う計算になる。
これと同じような食事で、つまり味噌と少しの野菜(お新香とか?)で、茶碗10杯と。
ふむ。
やはり味噌を直接米につけて食べるのか??
……そしてほとんどカットされるが、あの詩の後には、「南無ナンチャラ」と続いていた。
つまりは宮沢賢治もこういう生活だったのか。
……それとあの詩は、「モノを伝える奥義」が隠されてる。かなり前に書いた気がするが、そのうち再び引用したい。
……ところで宮沢賢治とマイクタイソンは似てると思うのは俺だけか。




あとせっかくならと玄米ばかり食べていたが、最後の方食べた白米の美味いこと!
白米が、本当に甘いものだと感じられた。

……味覚も狂うのか鋭敏になるのか。
インスタントコーヒーは美味くないので、普段は砂糖ミルク入れて飲む。
……が、ブラックのままでなぜか十分美味かった!!



格闘技ランキングへ

にほんブログ村 格闘技ブログへ
にほんブログ村