村田防衛戦。

……もちろん皆の期待や注目は、この試合そのものというよりは、この後に控えるカネロやゴロフキンといった、世界の強豪を打ち倒していく日本人の姿。

……日本人で、ミドル級で、世界取っただけでもすごいのに、その中でも猛者がわんさかいるこの階級で、どこまでやってくれるのか。


……しかしまずはこの試合をクリアしなくてはならない。


……「違い」を見せてくれ村田。


1 R開始。

すぐ分かった。

……村田、ちょっと悪い。

いつもの躍動感あるジャブの伸びがない。

取られたかな。


2 相手のブラント、ガンガン仕掛けてくる。かつ左右のフットワークもいい。上手い。

これはもちろんだけど楽勝ではない。

てか強い。

このラウンド取られた。


3村田のジャブが当たる。

ようやくいつものプレッシャーかけながらの村田のリズムが出てくる。

うん、良かった。取った


4ブラント失速は間違いない。良かった。
  
あのフットワークは厄介かと思ったが、最初だけか。

このラウンドも取った。

5村田、ジリジリ出て右。

……村田のボクシングは、ボクシングに「パワー」という要素を取り入れている。

……スピードはともかく、身体のパワーは本来あんまり関係がない。あるならパンチ力くらいだ。

…と思っていたら。

パンチ力に限らない「パワー」を自分の有利な方向に働かせる。その術を身につけている。


……何度か言ってるけど、勝つヤツってのは、自分の勝ち方を持っているのだ。

やはり強い。


6 流れが少し変わる。 前には出てるが、細かいパンチはもらっていた。ラスベガス式に採点するならブラントか

7 ちょっと落ち着く。似た展開になるが、村田取ったろう。

8 ここも採点しづらい。

……少し前に気付いたが、「どちらかが明らかにポイントアウトしたラウンド」と、「どっちにもつけられないけど、あえて無理矢理最後に個人の感想でつけるならこっち」っていうのが、同じ1ポイントってのは、逆におかしくないか?

10-10なら10-10でいいんじゃないかと個人的には思う。


9 村田、アゴ上がる。打ち返すが、とられた。まだ試合は分からない。

……初防衛戦。

「楽勝」と言われた試合で、俺自身痛い目にあった。

ボクサーも人間である以上、非人間になれというのも無理な話だ。

……それが出来ると思われてるところに、価値があるのかもしれないが……。


10 ブラント全然死んでねえ。とられた。

ここまでの採点、五分か若干おされてるか??

ラスト2回残ってる。

ここで決まる!!

頑張れ村田!!


……が。


11ブラント完全に盛り返す。取られた……!!

12 ダメだった。


判定負けは仕方ない。

……まぁ、採点の119-109の10ポイント差が2人で残る一人も118-110ってのは納得いかないけれど。

最初118-100って聞いた時は、英語聞き違えたかと思った。それもその後119-109が2名だと。

……まぁ、負けてたのは事実だと思うが、そこまで完封された印象はなかったけど、他の人はどうなんだろ??


……しかし、この一敗はでかい。

日本の期待までもが、かなり遠くになった。


……32歳なんて、まだまだ若者だけど、ミドルで世界取ったし、お金は十分稼いだろうし、就職先も困らなそうだから、どうなんだろ??

我々見る側(そう、俺もお気楽見る側!)としては、やっぱまだやってほしいよね。

なかなかこんな日本人いないわけだから。




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