ここ最近の世界のボクシングで一番盛り上がるだろう階級、ミドル級。

無敗のゴロフキン対アルバレスの一戦。


……前回は、ジャッジによって最大10ポイント離れる結果で、ドロー。

……。

いくら「見方が違う」とは言っても、これじゃやる側は何を目指してやればいいのか疑問が残る。

人間がするものである以上、ある程度は仕方ないけど、さらに明確な判断基準が必要だと思う。

ジャッジの胸三寸で人生変えられちゃうのはどうなのか。


さておき。

前回は若干ゴロフキンじゃないかと言われてた再戦。

36歳のゴロフキンにはそれほど伸びしろはないだろう。

28歳のカネロ・アルバレスが、どこまで仕上げてきたか。


1 ラウンド


ほぼ五分だけどジャブでゴロフキンか。

2 ラウンド

左フックからの攻勢。カネロ。

3 やっぱ攻める方が強い。カネロ。

4 ほぼ五分強いて言うならゴロフキンかな。

5徐々にアルバレス。

6右ジャブの、ゴロフキン。しかし前に出てボディ。カネロ。

7 カネロの流れ。

……これが一回できると、ひっくり返すのは実に難しい。

それが完成されたボクサー同士であればあるほど、一旦できた「流れ」は変えられない。

……俺はその方法知ってるけど。もちろん絶対ではなく。

カネロのラウンド。

……このままカネロのペースで試合は決まったかと思ったが。

8しかしゴロフキン、まさかの復活。

流れを渡さない。


……ここの辺りから、面白過ぎて採点つけることの意味が分からなくなった。どちらとホント言えないラウンド多かったし。

……今ふと思ったけど、今無理矢理でも10-9つける流れになってきてるけど、また10-10も復活させていいような気がしてきた。

どっちにもつけられないからとりあえずこっちというラウンドと、明確にポイント取ったラウンドが同じ1ポイントってのも、どうなんだろう?


……試合の結論を言うと、ほぼ五分!

ドローでいい!!

……若干、強いてつけるならカネロか!?


今回もドローなら、3戦目は必至。

嫌が応にも盛り上がる!

むしろドローでいい!


……終了。


……ジャッジ、2-0、115-113で……



カネロ・アルバレス!!




……これで、我らが日本の村田、無敗のゴロフキンを討ち取る!!という図式はなくなってしまったが。

しかもなんとなくゴロフキンの方が実現しやすかったに見えたが。


ジャッジの下した判定は、カネロ。


……これ、もう一丁ご飯おかわりってな感じで、再戦したら盛り上がるし、やりそうだね。

36歳のゴロフキン次第な気がするが。


ゴロフキンに言えたら言いたい。


「やらない後悔より、やった後悔だぞ」と。


一年とか空けちゃうと、ますますなかなか難しい。


……。


……しかし。


……この、世界でも最高峰のバトルに、村田が加わってくれたら。


そりゃーめちゃくちゃアツいわ!!

こんな世界のスーパースターと言えるボクサーとやってくれるなら!


……村田なら、夢じゃない。


これは本当に面白くなってきた。

今後のミドル級からは、目が離せない。



☆佐々木基樹ボクシングワンポイントレッスン

……俺的視点で今日の両者から一番取り入れられそうなところ。


カネロのボディー。


メキシコ人はよく打つ。

「後から効いてくる」というのは正確にはウソだが(なぜなら食らった後が一番痛い)、日本人は全体的にこれ少ないと感じる。

使えるのと使えないのとでは戦略の選択肢に雲泥の差が出るので、是非使えるようになっておこう。

インファイターはもちろん、アウトボクサーも練習して打てるようになっておいた方が絶対いい,



ゴロフキンの右ジャブ。

ほぼノーモーションでしっかりした右を打てるゴロフキンだが、その中でも本当に体重を乗せない、チョンとタッチするような感覚で打つ右。

ほぼ間違いなくカウンターを食わないように打つ。

これも日本人でやれる人少ない。

使えるようになったら、右ストレートとしっかり使い分けて、いい武器になるはずだ。


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