(昨日の続き)
クソ野郎ばっかりじゃないかと思われるタイへ、なんと日本からはるばるボランティアに通う男に出会った。
山崎銀次郎さん。
「九割のタイ人は素朴でいい人だ。残り一割のタイ人を見て『タイ人は……』と決めつけるのはおかしい」と言う。
確かに。
……そして、自身の家庭環境に恵まれず、大変な人生を歩んできたことから、「子供の頃の教育が大切だ」という結論に至り、行動を起こす。
「文字を読む習慣がまず大切だ」と言う山崎さんが取り組むのが、絵本の読み聞かせ。
……そーいやこれ、学力高い子供の親がやることの一つとして統計出てるぞ。
子供がいる人は、早いうちから絵本の読み聞かせをしよう。
「ただモノやお金をあげても、消費したら終わりだ。それよりも、知識を得る手立てとしての文字を読む習慣。これが大切」と言う山崎さん、タイ語はそんなにできないので、これまたタイ人のボランティアスタッフに絵本の読み聞かせをしてもらう。
……ちなみにこのタイ人にお金を払ったことは一度もないそうだ。
多少悪そうな顔してるのに(笑)、やはり人は見かけで判断しちゃいけない。
で、絵本を読み聞かせしたあとは、ご褒美としてのプレゼント。
お菓子やらおもちゃやら。
俺も一角を担当。
日本のサンタクロースだ。
……偉い人ってのは、人のために、もっと言えば自分と関係ない人のために何かする人のことだ。
…ボクサーは別に偉くない。
まず自分のためだから。
そして、自分を応援してくれる人のため。
これは大きい。
……俺自身今振り返るに、応援してくれる人が誰もいなかったら、ボクシングやってなかったと思う。少なくともここまで。
……けど、自分と関係ない人の役に立つ人。
これが俺は本当に偉いと思う。
とりあえず寄付しました。
この活動に連れて行ってくれた、バンコクで居酒屋「田舎っぺ」をやってる杉森さんにも感謝!
いろんな刺激を受け、大きくなりたい。