予想外に判定が割れたので、それ先に言っとくと。
どっちが好きとかもないし、もちろんしがらみなんてあるはずがない。
ボクシング世界戦の採点基準は、第1に「クリーンヒット」ですから。
次に「アグレッシブ(有効な攻勢)」。
「より攻撃的である方を優勢とする。ただし単なる突進は攻勢とは認められない」
わざわざ「単なる突進はダメ」と断り入ってるんですね。
でリングジェネラルシップ(主導権支配)、ディフェンス、と続くんですね。
極端な話、最初にジャブがポンとクリーンヒットして、後ずっとボコボコにやられててもそれガードし続けたら、ポイントはくるわけですよね。
前に出てるとかは関係ないわけさ。
……で。
そのままいこうか。
おそらく実力伯仲。
序盤のペース争いが、とても重要になってくる。
実力拮抗してるほど、一旦ついたペースをひっくり返すのは難しいからだ。
お互い攻撃的なファイターのイメージ。
が、序盤、足使うカネロ。
カネロよく知らないけど、それダメなんじゃねーのと。
前に出させたらゴロフキン強いよと。
が。
カネロ、相手をよく見てる。
ラウンドを支配してる。
クリーンヒットを当てさせない。
で、要所でちょちょいとパンチを入れて、ペースを渡さない。
……。
この、1ラウンドの見方じゃないかな。全ては。
ほぼ、ペースも展開も変わらず。
終わってみれば、正直言うと、同じ展開で変化のない試合に見えた。
カネロ、「ハイハイ、そんなに攻めたいならどうぞ。俺にはパンチ当たらねーから。無理に打ち合ったりはしない」と。
途中からは本当にパンチ見切って、自由に打たせてるようにすら見えた。
ゴロフキン、パンチ見切られて、攻めても攻めてもパンチ当てさせてくれない。
……って、展開の中。
やはりたまにゴロフキンのパンチをパーフェクトには捌けない。時々当たる。
途中一度ゴロフキンのパンチ効いて。
しかしそれも凌(しの)ぎきり。
……ホントに最後まで、ゴロフキンが出て、カネロが捌く。
ほぼ同じ展開。
判定。
俺の採点は、117-111 もしくは 116-112 でカネロ。
ゴロフキンが手を上げて勝利アピールしてるのがむしろ意外だった。
……で、最初に戻り。
前に出てるかどうかは、関係ないんですよ。
アグレッシブというポイントも二番目にくるけど、3番目はペース支配、4番目はディフェンスなんですよ。
ちなみに田中繊大さんに聞いてみたら、114-114 もしくは 115-113 でカネロと。
ああ、そんなに拮抗してましたか。
ただ、まぁ、別に、いろんな見方あっていい。
自分のジャッジに固執はしない。
だからジャッジは三人なのだ。
……ただ、日本人ボクサーが覚えておいた方がいいのは、海外の基準はクリーンヒット第1だということ。
日本人は世界戦の採点基準に比べて、どうしてもアグレッシブを取りすぎる感がある。
動画や映像をそのまま撮ったものから。
ロープを背負うのはカネロ。が、クリーンヒットはかなり許さない。
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