……少し迷ったけど、後のためにも書いておこう。


昨日、知り合いからメール。

約一年ぶり。

初対面以来会ったことはない、三十代女性。

初対面後メールは何度かやり取りした。

キャリアウーマンで、職業を聞けば誰でも分かる高給取りの経営者。

一度は面識あるし、少なくとも変な輩ではない。


「緊急事態になってしまいました。いつならご相談大丈夫ですか?」とメール。


俺 に 任 せ な さ い ! !

………金と公序良俗違反の話以外ならなんでもござれ!!

返信。

「いつでもいいですよ」


昨日のブログを書いてる途中、ケータイが鳴った。


「すみませんこんな遅くに……」

「いいですよ。どうかしましたか?」

今日もザ・ジェントルメンな俺!

「いや実はですね……」

「どうしました?こんな遅くに!何か大変なことがあったんでしょう?」

今日もザ・ジェン…以下略


ワタクシに話して御覧なさい!


「…ありがとうございます。つい最近、会社設備のために、現金500万円を持っていて、…どーちゃらこーちゃらで…気付いたらなくなってて…警察にも届けたんですが…数日経っても出てこなくて…」


いけね。

急に用事思い出しちゃった。


もう電話切りたくなってきたのは、秋の訪れのせいか…。

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡
        芭蕉


……しかし。

……久々に連絡きたと思ったら…。


まぁ、よくある話か。


金あると思われてんのかな~。

金本当に稼ぐのは、もうちょい先の話だぜ。それはマジだけど。


…しかしまぁ、本当に困ってそうではあった。

「まず親とかではないですか?」

「親はもういないものと思ってます」

はぁ…。

「同業者の友達とかは?」

「あまりこんな話を出来る人もいなくて…できる人にはもうしたんですけど…やはりなかなか難しくて…でも本当、数週間すれば確実に返せるので…」

それはそうでしょうけど。アナタなら。

「…そう。そしたら、銀行とかに行った方がいいですよ。せっかくお堅くいい仕事してるんだし。友達とかには言いにくいだろうし、友達減っちゃうし」

「いや、それもダメなんです…」

「何でですか?」

「分からないですけど、何だか…」

「…じゃー街金ですよ。アイフルとかプロミスとか。そしたら○○さんならすぐに貸してくれる。…俺だったら無理だけど…。 」

「いや、それも無理なんです」

「何ですか?」

「以前にそっち系の金融機関からお金借りて、まだ返し終わってないので、それだと思います。それで、銀行とかもダメなんだと思います」

「街金からお金借りたんですか?また何で?」

「ちょっと親戚の子供をしばらく預かってて、それで予定外の出費があった時に借りて、毎月ちゃんと返してるんですよ?でも返し終わってないとどこの金融機関もダメみたいで…」

「その時借りたのは?」

「三十万」

…三十万を返さずに、設備機器のために五百万現金で持ち歩いていた…。

「…ちなみに、当面の生活費として借りたいのは、いくら位ですか?」

「出来れば…当面の生活費として…100万円ほど」

「………」

「お願いします。私、佐々木さんなら信頼出来る方だと思うからこうしてお願いしてるんです。他の方には頼めません。佐々木さんは信頼出来る方です!」

……そ、そうかな?

やっぱ俺って信頼できる人?

うんうん、そうかそうか。

「……ところで周り騒がしいけど、まだ帰り道なんですか?」

「そうです。今駅から歩いてる途中です」

「ちなみに家はどこなんですか?」

「…私、よっぽど信頼出来る人じゃないと家とかは言いたくないので…」

って、をいをい。笑

信頼出来る人なんじゃなかったのか~~!!

「…あ、いえ、もちろんお金借りる時には住所も全て言いますよ?」

当たり前じゃー!!

………。

その他、まとめると。

500万円がなくなったから当面のお金に困った。すぐにお金は間違いなく返せる。こんなことはもう佐々木さんにしか頼めない。貯金はほぼないが、高級住宅地の広いマンションに一人暮らししてる。家賃だけで三十万円。ちゃんと借用書も作る。

……。

「一つ、結論を言っていいですか?」

「はい。何ですか?」

「自分が事業融資を請けたい位で、人に貸せるお金は全くないことと、もう一つ」

「…はぁ、何でしょう?」

「二度と私に連絡してこないでもらえますか?連絡先も今すぐ消してほしいです」

ちょっと自分が何言ってるか分かってなかったみたいなので、ハッキリ目に言った。

「…え?何でですか?」

やはりか。

「…いや、私がそうお願いしたいからです」

「そんなこと言われたのは、佐々木さんが初めてです」

「皆思ってるだけで言わないから、私が代表して言ったのです」


ちなみに言うと。

不動産投資家のバイブルでもある、「金持ち父さん貧乏父さん」。

その中に、こんな名文句がある。


「借金には、良い借金と悪い借金がある」


ただ単に消費が収入を上回ってしまった、だらしない人の典型がしようするのが、悪い借金。

返ってくる可能性は低い。銀行もよっぽどの担保でもない限り貸さない。

しっかりした着実なビジネスプランとシステムに、レバレッジを効かすためにしようするのが、良い借金。

金融のプロである銀行が、金を貸し付けるのがここ。ここに貸し付け、莫大な利益の一部をあげる。


……まぁ、言われてみれば当たり前のことかもしれないけど。

そんな簡単な区別さえできないから、悪い方の借金を重ねるのだ。


……今ギクっとした人、その感覚があるうちはまだ助かる見込みがある、先延ばしを決してせずに今日から全力でまず悪い借金を返し終わろう。


…で、話し戻して…も、あんま続きもないんだけど…。

連絡先は消したくないというので、それじゃーどうぞお好きなようにと。

ただし似たような要件なら二度と連絡はやめていただきたいと。


…信頼する人なら、せめてブログくらい欠かさず見といてくれ。

次こういうこと言ってきた人は、実名でここに挙げるので、そのつもりでお願いします。

{3F282679-20B1-475B-B415-195655B1F185:01}

⇩しまった!ブログランキングの方が、まさかの2位に!
…世界一周カテゴリだとずっと余裕の一位だったのに…。
やっぱカテゴリによって競争率違うのね…。
今日こそトップか!?


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