〈続き〉

エクアドルでやるしかないと感じた虫歯の治療。

宿で紹介された一件目は、スペシャリスタがいないから治療出来ないと。

おめーは歯医者じゃねーのかー!っと思いつつ、一旦宿戻ると、理解してくれた宿の人が説明してくれた。

 
「それはね、歯の神経を抜くスペシャリスタがいないってことだよ」

「この国では歯の神経を抜くスペシャリスタがいるってこと?」

「シー(Yes)、その資格は歯医者の資格とまた別にあるんだ」

なるほどそういうことか!

「…で、じゃあ、ここの紹介されたとこ行けば、そのスペシャリスタがいるってこと?」

「シー(Yes)!そこ行けば、歯の神経抜くことも出来るし、治療することも出来るってことだ」

なるほど!

  
いわれたその日午後六時に、言われた歯医者。

最初行った開業医と違い、少し大きな医院。

何人も医者は在籍してるし、働いてる人も何人もいる。

しかも!

英語通訳付き!

たまたまだけど若い医者の一人が英語話せて、おかげでかなりマジで助かった。

担当の医師も、細かいことまで通訳に伝えてくれる。
 
  
……。

旅をしていて、何が一番成長したか。

人を見抜く力。

俺の場合だけど。

相手がどんな人間か、本当のことを言っているのか嘘を言っているのか、適当なことを言っているのかこちらを騙そうとしているのか。

もしくは、嘘か本当か本人も確信ないまま言っているのか、それともそれらが全く読めない人間なのか。

そういうのが、分かるようになった。

これは、日本で初対面の人と話してても同じ。

相手の笑顔の奥にある感情が、分かるようになった。

人を見抜く目が養われた。

  
…で、この歯科医師。

完全に、まともな人間。

普通の日本の医師と変わらない。

変わらないどころか、むしろちゃんとしている。

最初に行ったとことは、正直大きく違った。

良かった。ここなら安心して治療ができる。
  
 
麻酔してから銀歯の部分を外し、その下を削る。

…削っているように見えたのは、清掃だと。

そういえばそんなんあるよね。

シュイーンっていってちょっと痛いんだけど、歯石除去とか。

多分それだ。

ちょいちょい痛いが、まぁ予想内。
 
 
…ちなみに、「ボクサーなのに痛いの?」と聞かれることがあるが。

痛いに決まってんだろ~~!

負けることの方がよっぽど痛いから、堪えてるだけで。

その先の夢を見ているから、我慢できるだけで。

痛覚は全く一緒じゃ~!

めちゃくちゃ普通に痛いし、痛いのは大嫌いだ~!

 
…で。

歯を削った後に被せるゴム状のものを被せて、終了。

「とりあえずはこの状態で、ガラパゴス諸島に行って来て下さい。今日は歯は全く削っていません。銀歯の下の部分は綺麗にしたので、もしもこのまま痛みがなければ、また同じ銀歯をはめて終わりです。もしもさらに痛みが出て来るようであれば、今度は歯の神経を抜いた上で治療に入ります」と。

この人いなかったら、スペイン語のみでここまで意思疎通するのは無理だった。

すげー助かった。

会計も、たった10ドル。

自費治療で、通訳ついてレントゲン撮って処置してもらって。

グアヤキルでもし歯が痛くなったら、ここに限る!!

…とは思ったけど、日本人で旅中のグアヤキルで歯がどうしようもなく痛くなる可能性って、確率としては相当低いね…。
 
いやしかし、「時間を無駄にしたくない中南米旅人」が歯の治療したくてかつガラパゴス行くならば、グアヤキル発着なのでここでやるのはありかもしれない。

ちゃんと明朗会計だし、キチンとしたレシート出してくれるので、日本帰ってから申請すれば健康保険の方は降りるはず。

  
飛行機の予約トラブルで、出発一日遅れ。

けど翌日も、かなり痛い。眠れないほど。

取り直したチケットが午後発だったこともあり、その日の午前中つまり最初の治療二日後に、再び行ってもうダメだからってことで神経抜いてもらった。

「神経抜くのはまだ終わってない。けどもう痛むことはない」という、まぁちょっと意味は分からなかったが、心配はなかった。

〈続く〉
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○旅情報 エクアドル グアヤキル ガラパゴス諸島
キトの空港で今取らないとガラパゴスは満員だと言われるらしいが、グアヤキルから飛ぶのが最安値。
往復$300くらい。
現地で見たいツァー手配すればまあいいので、クルーズとか行く必要なし!
飛行機チケットは、インとアウトの空港を変えると、戻りの分船代浮くよ。