〈続き〉

ずっとおとなしかった治療済の奥歯が、また悪くなってきた。

ダメだこりゃ。

ラスト四ヶ月は、もちそうにない。

エクアドルにて、自費治療を決断。

  
こういう現地情報は、現地の人に聞くに限る。

…そもそもガイドブックにも、エクアドルはグアヤキルの歯医者など載っていなかった。ホームページも日本語では見当たらない。

で、宿のオバちゃんに聞いた近所の歯医者。

…うん、まぁ、悪くはないかな…。

結構待たされた後、診察室。

聞いてはみたがやはり誰も英語話す人はいない。

スペイン語のしかも歯について、正確に意思疎通しなくてはならない。

歯は残るだけに、こっちも必死。

…が、やはり、なかなか伝わりにくい。

歯科医師と歯科衛生士、どちらも五十代位の女性。

「スペイン語が上手に話せなくて、本当にすみません」

「いいのよいいのよ、私達も努力するから。さ、頑張って説明して」

穏やかで、優しいお医者様達だった。

「本当にありがとうございます。助かります」

「いいのよいいのよ。大丈夫だから」

良かった。

安心した。

一時はどうなることかと思ったけど、お互いにとても労った雰囲気で始まった。

……しかし、歯科用語なんて、英語だってほとんど伝わりゃしない。

それがさらにスペイン語。

マジでかなり伝わらない。

10分後。

「だから、ナンチャラカンチャラ!(スペイン語でがなり立てる)」

「だから、抜かないで治してってば!(と言ってるつもり)」

「だから、ナンチャラカンチャラ!」

「だから、ナンチャラカンチャラ言われてもそんなスペイン語分らんって言ってるでしょ!」

10分も伝わらない言葉やり取りしてれば、あっさり最初の雰囲気は崩れた。笑

「だから、今は『スペシャリスタ』がいないの!」

「スペシャリスタ」って、つまりはスペシャリストのことだろ?

歯のスペシャリストはあんたでしょ!

「あなたは医者ですよね!?」

「そうよ!私は医者よ!けど今はスペシャリスタがいないから治療出来ないの!」

医者のアンタが何言ってるんだ~~~!!

「だから、アンタは医者でしょ?」

「だから、スペシャリスタがいないの!」

明日からガラパゴス行きが決まってる以上、今日削って型取ってほしい。

そうしないと、またまた余計に足止めを喰らう。

「だから、今日やってほしいんですよ!」

「だから、出来ないってば!」

「今日ここでは出来ないってことですね?」

「ナンチャラカンチャラナンチャラカンチャラ!」

「イエスかノーかで答えて下さい。今日ここでは出来ないのですね?」

「ノー!出来ない!」

ちなみに英語やスペイン語では、否定疑問に対しての答え方が日本語とは違うので、それもまた煩わしかったが。

…「出来ないですよね?」で、出来ないならば「はい、出来ません」ではなく、「ノー、出来ない」、「出来ないよね?」に対し出来るならば「いや、出来るよ」でなく「イエス!出来る」である。中高生は覚えてこう!

…で、そこでは出来ないと。

どーしても今日やりたきゃ、六時にここへ行けと。

はいどーも分かりましたよ!と。

最初5ドルと言っていた診察料は、なぜか15ドルになってた。

怒りに任せて払った。

 
このヤブ医者めぇー!!

宿に一旦戻る。

宿のおいちゃんに、今日のことを話す。

その人も英語は話せないけど、理解してくれた。分かる人には分かる。

で、説明してくれた。

意外なことだった。

〈続く〉

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チリのサン・ペドロ。タティオ間欠泉群。
砂漠の大地から水蒸気を噴き上げまくる。


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○旅情報 チリ イースター島 飛行機最安値

イースター島に飛ぶためには、サンチャゴのランチリオフィスに行くのがスタンダードなやり方。
安い時でチリ人US$300、外国人US$500位(往復)。
が、「ランチリオフィス行けば急遽のキャンセル取れる。キャンセル待ちが一番安い」等の情報もあり、一ヶ月前で約$500程度だったけどキャンセル狙いで行った結果、結局$800近くに跳ね上がった。
たまたま運よく取れる人もいるかもだけど、航空券はやはり早めに取っておくのがベター。
あとチリ人に成りすまして飛んでる人もいるらしいが、安くなったりもするらしいが、日本人だともう満席になってたのがチリ人に成りすましたらまだチケット取れただとかあるけれど、手荷物をサンチャゴ宿で預かってもらって預け荷物なしてWebチェックインすれば可能だけど、やってはいけない。