自分に固執してしまうタイプの人間って、いる。

「自分のやり方にこだわりたい」

とか、

「これまで積み重ねてきたものを活かしたい」

とか言って、自分を変えたがらない人たちだ。

我執(がしゅう)という。

その気持ちは、分かる。

むしろ人間の自然な感情とも言える。

が、それに執着すると、自らの成長を阻む原因になる。

自分の殻の中でしか成長できないからだ。

どうしたって小さくまとまらざるを得ない。


社会学者リフトンは、「プロテウス的人間」というのを定義した。

変化を恐れず、何者にも変われる人間を総称したものである。

ギリシャ神話の海神プロテウスは、ライオンや竜や火や洪水にまで変幻自在に姿を変えられたという話からきている。

俺は、プロテウス的人間であり続けたい。


形あるものは、全て変わるのだ。

変わらないものなど、ない。

変化を恐れず、むしろ喜んで受け入れ、活かそう。

今までも、そしてこれからも。