どっかに書いた気もするけど。

何年も前の話。


近所の銭湯行ったのさ。


すると。


頭を髭剃りでジョリジョリ剃ってる男がいる。


それはいいんだけど。


何箇所か切れてるらしく、血がダラダラ流れている。

頭は血だらけで、鮮血がボタボタ垂れている。


が、その男は、何も気にする様子もなく、おもむろに頭を剃り続ける。


う~ん、アブナい。

危険な香りが、満載だ。


こういう人とは、近寄らないに限る。


で、後ろをスルーして湯船入ってふと見ると、頭剃ってる人の顔が見えた。



!!

クレイジー・キム!・・・さん。


当時面識はなかったが、顔は知ってた。

相変わらず無表情で血まみれの頭を剃っている。


おお~~。

マジでクレイジーなのかな~?


怖えぇ~~~。


とりあえず俺は、ひたすら知らんフリ作戦に出た。


そのまま風呂入ってると、頭血だらけ男は、頭剃り終わったらしく、湯船に近付いてくる。


全く目を合わせない俺。


が。

俺の顔を覗き込むと。


「おー、佐々木基樹君じゃないかぁ~」と。

しまったぁ~気付かれた!


俺、初めて気付いたフリ。

「あ、ああ、これはどうもどうもこんにちは、クレイジーキムさんですね」

とか何とか言っちゃって。


でも一回話すと、全然気さくで親しみのある人。

・・・どっかおっかないけど。


こないだおやじファイトで上京したとかで、帝拳に来てた。

現在90キロ超えてるとか。

元々スーパーウェルターで、当時俺と一階級しか変わらなかった、はず。

$ボクサー日記

相変わらず笑顔の中に迫力があった。