昨日の記事、複数の現役先生方から「学校でプリントして配っていいですか」
との問い合わせがあったが、無償である限りOKなのでガンガン配っちゃって下さい。

ちょっとだけ加筆したので、昨日の日記五行目からで。

・・・そーいや話が逸れてそのまま終わってたが、今日もそのまんまでいこう。



受験なんてそもそも簡単なことなんだ。

なぜか。

トップじゃなくてもいいから。

合格者の最低ラインに達すればそれでいいから。

ボクシングで言えばプロテストみたいなもん。

・・・実際味わった感覚として大雑把に言うと、早稲田合格するのは、
プロテスト受かってプロで一勝をあげるのと同じくらいの難しさかな。

一年以上必死こかなきゃいけないし、それでもダメだったりもするし。


早稲田の入学者なんて、毎年約一万人いるんだよ?

国立や慶応の一部を除く数だけど、全国の受験生のうち上位一万人に入れりゃいいわけだ。

これ、すごく楽なんだ。

例えばの話、その中のトップになれと言われたら、難しい。

いくら頑張っても無理なもんは無理。

どの世界でも、トップはずば抜けている。

だからチャンピオンに意味があるんだけど。


話を受験に戻そう。

本当に努力して、例えば昨日言った英頻だったら見た瞬間にパッと答えが
全て分かって、他も全てそのレベルにあってかつ全部不合格でした。

それなら、難しい。

いくら努力してもダメなもんはダメなんだねって話になる。

けど受験は、リアルにやればできる。


ちなみに、東大や京大は別。特に東大の文一(法学部)と理三(医学部)。

彼等は、まさにトップだから。

例えば早稲田は、やっぱり浪人生が多い。

そりゃー受験勉強長くやってる人間が強いに決まってる。

頭も要領も悪かった俺は、二浪かかってるしね。

逆に言えば頭悪くても二浪くらいして頑張れば、トップレベルにはいけるってことなんだ。


が、東大文一と理三。

日本の頭脳中枢のトップが集まるここは逆に、現役が多い。

・・当時の記憶だけど、今も同じだろう。

なぜ現役が多いのか。

東大文一と理三は、天才達が行く場所だから。

天才は、最初から受験に失敗しない。

天才は、一回で受かる。どこでも受かる。

最初から持ってるレベルが違う。

そういう人間が行くのが、文一と理三。

ここには自分も到達したことがないしそれを近くで見てたりもしないので、
どうすれば行けるのかとは言えない。

・・ちなみに帝拳の四回戦ボクサー坂本は、東大文一出身で現役弁護士だ。

悪いことは言わない、おまえはそっちの道行った方がいい。(笑)


が、話を早慶に戻せば。

やるか、やらないか。

それだけの差なんだ。

やればできるんだ。

だったらこれは、ものすごく簡単なことじゃないか?


俺が言ってる難しいことって言うのは、いくらやってもできないこと。

それは例えばボクシング。

才能も大きく関係するこの世界で、俺は不可能を可能にしてみせようと頑張ってる。


・・・こっから話は途方もなく逸れたんだけど。

・・・そうだ今日は受験の話だった。



ということで学生向けにもうちょい具体的な話。

昨日言った「英頻」だったら、問題見た瞬間にパッと答え分からなきゃダメ。

もちろん答だけを暗記するんじゃなくて、一瞬で脳裏にその理屈がよぎる
ようにしておかなきゃいけない。

「うーん、うーん、あーそうだ!」とかじゃ全然ダメ。

常識としてパッと答が出るレベルになってないといけない。

「10個位バツついた」なんて昨日は軽く言ってたけど。

10回間違えられるってことは、少なくとも10数回、20回近くはやってるということ。

その位徹底して繰り返す。

分からないところをとことん潰していく。

英文読解ならば、「基礎英文問題精講」なんて最後に使ったけど。

入試会場行くまでの電車の中で、本文中にある長文(六十題だったかな)
を、全て読み直した。読み直せた。

もちろん、最初に本文を読解して分からない単語調べて解説を読んで、
ってやってた時には一回通すだけで半年とかかかる。

それが二回目三回目、十回目を超えると、スラスラ読めるようになる。

俺ぐらい馬鹿でもそうなる。

その位、とことんやること。


もう一つアドバイス。

生活サイクル。

受験生となると、夜遅くまでひたすら机に向かい・・・なんてイメージがあるけれど。

実際問題、夜の11時12時過ぎてから、ベストの集中力は出ない。

夜中までやってる自己満足には浸れるが、どうしても効率は落ちる。

どうするか。

夜はもうさっさと寝て、早起きする。

家や町が起きるのが、大体朝7時くらいだろう。

そこで。

朝の4時。

4時に目覚ましをセットして、目覚ましにコーヒーとか飲みつつ、
脳の唯一の栄養源である糖分を少し摂る。飴とかチョコでいい。
目覚ましに外を五分くらい散歩してくるのもいい。

俺の場合、近所の自販機に歩いて行って、缶コーヒーを買って飲んでた。

少し歩くことで目が覚め、脳が回りだし、缶コーヒーは大概砂糖たっぷり
なので、脳の栄養にもちょうど良かった。

それが朝の日課であり、勉強開始の儀式でもあった。

で、朝の七時まで、誰も何も邪魔をしない、邪念もない、静かーな中で、集中する。

この三時間の集中力は、夜の三時間なんて比較にならない。

一日のうちで一番集中できる時間だった。

受験生の方、お試しあれ。

定期試験前にも使えるよ。