まぁ、ほぼ予想通りの立ち上がり。
五十嵐が細かいパンチヒットさせれば、チャンピオンは重たそうな右フックを返してくる。
最初の四回はほぼ互角だったかな。
細かい有効打を取るか一発の有効打を取るかによるけど。
もちろん俺等に言わせりゃ、細かい有効打の方が全然多かっただろって話だけど。
しかし、徐々にチャンピオンのスタミナのなさが露呈する。
ずーっと防御とハッタリの作り笑顔のみで、ラスト一分間だけ反撃する。
まぁ普通に有効打取ればポイントはくる。
八回終わって、優勢!
でも相手のパンチは死んでいない。
最後まで勝負の行方はわからない。
ああいうずんぐり筋肉質な体型ってのは、大抵パワーはあるけどスタミナない。
ウェイトリフティングの選手がスタミナはないし、マラソン選手がパワーはないのと同じ。
筋肉が太くなればそれだけたくさんのエネルギーも消費するんだね。
・・ちなみに、だから、マイクタイソンのスタミナは驚異的と言っていい。
が、チャンピオンは、さすがチャンピオン。
時折大きいパンチを振るってきて、それをヒットさせてみせる。
怖いパンチも何発かあった。
五十嵐、気合で耐えてみせる!
そしてその後すかさず反撃!
痺れたね。
11ラウンド、まさかの大流血!ヒッティング!
止められても文句は言えない位。
ここなんですよ。
せっかくなので今日はちょいとマニアックな解説をいこう。
11ラウンド終わって、それまでの葛西さんに代わり突然リング内に入ったセコンド。
彼の名はルディ・エルナンデス。
かなり前日本に何度か来てた世界チャンピオン、ヘナロ・エルナンデスの実兄。
彼は、何のためにいるか。
カットマンっていうやつだ。
何をするかと言うと、試合中にバッティングやヒッティングでカットした血を止める。
それだけっちゃそれだけ。
しかもカットマンが違いを見せ付けられるほどの流血を止められたってのは、十試合に
一試合もないんじゃないか。
しかし、たったその可能性のためだけに、わざわざロスから呼んでセコンドについてもらう。
それだけの仕事をするから。
一流のカットマンの仕事ってのは、職人業。
なかなか真似できない。
だからアメリカからこの一試合のために呼ばれるわけだが。
小さいジムの四回戦の試合とかで、たいした傷じゃないのに全然血が止まらないことあるだろ。
ああいうの見るとかわいそうになる。
ちなみに、俺のウクライナ挑戦の時もメキシコ挑戦の時も、わざわざルディ氏を現地に呼んで下さった。
ボクシングの世界戦ってものがいかに大変なものか、それ一つだけでも分かるだろ。
ちなみにルディ氏は、カタコト英語がよく通じる。
それに合わせてしゃべってくれる。
アメリカ人はベラベラベラーってしゃべるのが普通だからね。
ちなみにいつも楊枝のようなものをくわえているが、習慣だそうだ。
それがないと集中力が低下したりすると言ってた。
で、話は試合に戻って。
11R止められても文句言えないくらいの大流血。
それが12R始まった時には。
ピタッと止まってたよな。
テレビ放送ならもっとよく映ってたはず。
そりゃー完全に突然止まるわけはないんだよ?
でも、相手とパンチをしばらく交わした後も、血はたれてきてなかった。
で、だから、ストップされなかった。
あれヒッティングだから、ストップされたらTKO負けだからね。
こういうことがあるから、わざわざロスから呼んでくれるんだね。
いやー、それにしてもいい試合だった。
<凱旋する五十嵐>
内山の試合は、「金返せ!」って野次も、分からなくはない。
でも自分がボクサーだから分かるけど、あれはしょーがないんですよ。しょーがない。
自分がぶつけたならまだしも、ぶつけられた側だしね。
内山自身が悪いわけじゃない。
まぁ不満に思う気持ちも分かるけど。
さぁ、これで現役世界チャンピオン四人。日本ボクシング史上初!
いい流れだ。
自然と気合も乗っちゃいますな。
五十嵐が細かいパンチヒットさせれば、チャンピオンは重たそうな右フックを返してくる。
最初の四回はほぼ互角だったかな。
細かい有効打を取るか一発の有効打を取るかによるけど。
もちろん俺等に言わせりゃ、細かい有効打の方が全然多かっただろって話だけど。
しかし、徐々にチャンピオンのスタミナのなさが露呈する。
ずーっと防御とハッタリの作り笑顔のみで、ラスト一分間だけ反撃する。
まぁ普通に有効打取ればポイントはくる。
八回終わって、優勢!
でも相手のパンチは死んでいない。
最後まで勝負の行方はわからない。
ああいうずんぐり筋肉質な体型ってのは、大抵パワーはあるけどスタミナない。
ウェイトリフティングの選手がスタミナはないし、マラソン選手がパワーはないのと同じ。
筋肉が太くなればそれだけたくさんのエネルギーも消費するんだね。
・・ちなみに、だから、マイクタイソンのスタミナは驚異的と言っていい。
が、チャンピオンは、さすがチャンピオン。
時折大きいパンチを振るってきて、それをヒットさせてみせる。
怖いパンチも何発かあった。
五十嵐、気合で耐えてみせる!
そしてその後すかさず反撃!
痺れたね。
11ラウンド、まさかの大流血!ヒッティング!
止められても文句は言えない位。
ここなんですよ。
せっかくなので今日はちょいとマニアックな解説をいこう。
11ラウンド終わって、それまでの葛西さんに代わり突然リング内に入ったセコンド。
彼の名はルディ・エルナンデス。
かなり前日本に何度か来てた世界チャンピオン、ヘナロ・エルナンデスの実兄。
彼は、何のためにいるか。
カットマンっていうやつだ。
何をするかと言うと、試合中にバッティングやヒッティングでカットした血を止める。
それだけっちゃそれだけ。
しかもカットマンが違いを見せ付けられるほどの流血を止められたってのは、十試合に
一試合もないんじゃないか。
しかし、たったその可能性のためだけに、わざわざロスから呼んでセコンドについてもらう。
それだけの仕事をするから。
一流のカットマンの仕事ってのは、職人業。
なかなか真似できない。
だからアメリカからこの一試合のために呼ばれるわけだが。
小さいジムの四回戦の試合とかで、たいした傷じゃないのに全然血が止まらないことあるだろ。
ああいうの見るとかわいそうになる。
ちなみに、俺のウクライナ挑戦の時もメキシコ挑戦の時も、わざわざルディ氏を現地に呼んで下さった。
ボクシングの世界戦ってものがいかに大変なものか、それ一つだけでも分かるだろ。
ちなみにルディ氏は、カタコト英語がよく通じる。
それに合わせてしゃべってくれる。
アメリカ人はベラベラベラーってしゃべるのが普通だからね。
ちなみにいつも楊枝のようなものをくわえているが、習慣だそうだ。
それがないと集中力が低下したりすると言ってた。
で、話は試合に戻って。
11R止められても文句言えないくらいの大流血。
それが12R始まった時には。
ピタッと止まってたよな。
テレビ放送ならもっとよく映ってたはず。
そりゃー完全に突然止まるわけはないんだよ?
でも、相手とパンチをしばらく交わした後も、血はたれてきてなかった。
で、だから、ストップされなかった。
あれヒッティングだから、ストップされたらTKO負けだからね。
こういうことがあるから、わざわざロスから呼んでくれるんだね。
いやー、それにしてもいい試合だった。
<凱旋する五十嵐>
内山の試合は、「金返せ!」って野次も、分からなくはない。
でも自分がボクサーだから分かるけど、あれはしょーがないんですよ。しょーがない。
自分がぶつけたならまだしも、ぶつけられた側だしね。
内山自身が悪いわけじゃない。
まぁ不満に思う気持ちも分かるけど。
さぁ、これで現役世界チャンピオン四人。日本ボクシング史上初!
いい流れだ。
自然と気合も乗っちゃいますな。