フィジーから来た三浦の相手は、ヤル気はあったけど、あれよあれよと負けちゃった。

ちょっとあっけなかったけど、口から何か(血?)吐いてたから相当効いたんだろう。

三浦のパンチ、マスでもメチャ重いからなぁ。


メイン。

岩佐の相手は、勝ったり負けたりでここまできた32歳の挑戦者。

俺的にはヒジョーに感情移入しやすいチャレンジャーだ。

チャンピオンの岩佐は、負けは現世界チャンピオン山中との一戦だけで、後は全勝。KOも多い。


こういう試合って分かりやすくていいよな。

ボクサーたるもの分かりやすい個性でお客さんにアピールしなきゃいけない。


あ、俺?

佐々木基樹といえば、早大卒のインテリボクサーですね。


その香りがプンプン漂ってるぢゃないですか。


……しまった!

また応援減らしてしまった!


最近、後輩のポチにまで「今の佐々木さんのセリフ、すげーイラっとしました!」って言わしめた位だからね(笑)

ちょっと自重しよう。


・・・いやー、俺なんて全然大したことねーですよ!

誰だって俺位やれますから!

簡単にプロボクシングのチャンピオンになれちゃいます!

嘘だと思ったらやってみて下さい。


出来なくても別に知らんけど…。

しまった!

墓穴を掘った上に立派な墓石まで建ててしまった気分だ!

グッバイ!


やはり俺は、大衆に迎合させた自分を作ってまでどーこーってのは性に合わないな…。


ま、じゅーぶんアホっぷりは曝け出してるのでOKでしょう。


で、なんだっけ?

あ、昨日の試合だ。


挑戦者も動き悪くない。

KO負けがないどころか、おそらくダウンすらないのではと。

ちょっと期待できるね。

番狂わせこそ、ボクシングの醍醐味だ!

キャリアのなせる変則リズムで崩してやれい!


まぁまぁ悪くない。

で、1Rもそろそろ終わるかなと思ったら。

挑戦者ダウン。

かなり痛恨のダウン。


カウントアウトか?!


しかし。


おそらく、ボクサー人生最後の挑戦。

ここまで黒星を重ねながらも日本の頂点を目前にしたその舞台が、32歳の挑戦者を立ち上がらせた!


目は死んじゃいない。

挑戦者の魂が、その二つの拳に夢を見る応援者の声援が、彼の両腕を上げ、奇跡のファイティングポーズを取らせる!!


ちょっと前に歩いてみろ、とレフリーのゼスチャー。


一歩、二歩目くらいで膝から崩れ落ちるチャレンジャー。


試合終了。


ラストが一番印象に残った。


勝負の世界は、残酷なまでに正直だ。

強いものが勝つ。

勝った者が強い。


だからこそ、面白い。

だからこそ、勝利に代え難い価値がある。