起きあがる 菊ほのかなり 水のあと 芭蕉起きあがる 菊ほのかなり 水のあと 芭蕉季語は菊なので、季節は秋。秋の水といえば、おそらく台風。台風で大木や頑丈に見える草花は皆倒れたり散ったりしてしまったけれど、その水の中から大して強いようには見えない菊がしぶとく根強く起き上がっているよと。佐々木基樹は、別に大木じゃない。けれどしぶとく起き上がるぞと。やはり日本が誇る俳人である松尾芭蕉は、趣深い句を残していますね。日本文学から学び得る事の、奥深さ。今宵はそんな日本の風雅に思いを馳せながら、眠るとしよう。富士山とかね。