俺のことは執拗に注意するが、ソトのラウンド後の明らかな加撃等は一切注意しないレフェリー。

この5ラウンドもゴング後に構えを解いた後にもろ左フック喰らった。

明らかにゴング後だったが、レフェリーにアピールするも全くの無駄。

抗議の意味で膝ついたんだが、繊大さんは素でびびったらしい。




「気が強い」と来てくれた人に言われたが。

だって勝利以外、何も要らねえもん。

何も欲しいものねえもん。

自分のものなら何犠牲にしてもいいもん。

腹は括ってたよ。

世界戦に挑む者として当然のことだ。


だから相手のパンチも全然効いた気がしない。

そりゃ肉体的に効いたから5Rに倒れたんだろうけども。

ありゃりゃ、倒れちゃってるよ俺の身体、おい、しっかりしろよ、くらい。

痛いとか全然ない。


しかも自分の感覚としてはちょいとひざついちゃったくらいだったんだけども。

繊大さんは一瞬止めようかどうか迷ったそうだ。

あの後少しでも打ち込まれたなら即座に止めてたと。

頼むから打たれずに戻ってきてくれと。

自分ではそんな感覚、全くなかったからね。

打ってきやがれこの野郎、反対に倒してやるって考えてた。

映像確認したら、ダウン後再開した直後に、ノーガードで挑発しちゃってるよ。

危ないので良い子のみんなはやめましょう。(笑)

一つ前の金との試合同様、次のラウンドくらいまではダメージあると計算してたが。

その後のラウンドは再び元通りいった。



あとは・・・・ワンパターンだな、と感じた。

あくまで感じただけね。

効いたと思ってないけどフラフラだったのと一緒で、実感と実際は違うことがよくあるんだけど。



6R。

アッパー喰らったらさらにガードを下ろして顎を突き出し、向かっていく佐々木基樹。

もうさ。

それで喰らったらそれでいいんだ。

痛いとか、マジでどうでもいい。

俺が欲しいのは、勝利だ。

刺し違えてもいい。

そう、最初から不利は承知だ。

相打ちに持ち込めたら、上等だ。

10分の1の確率が、2分の1にまで跳ね上がるわけだから。

パワーなら負ける気はしなかったし、実際負けてなかったからね。


相打ち覚悟。

こういうやつって、怖いよ。

怖いもんないんだから。
それが俺の最大の武器でもあった。